SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2010年

06月29日

(火曜日)

お薦めの一冊

このブログにも時々コメントをくれるcm さんから教えてもらった
「介護労働を生きる」白崎朝子著 現代書館 を読みました。
この本の多層的な内容をここで紹介する力量がわたしには全く不足しているので
詳しい内容はこちらのサイトなどご参照ください。
http://blogs.yomiuri.co.jp/book/2009/05/post-f684.html
http://www.news.janjan.jp/living/0905/0905093033/1.php

白崎さんが自戒しているように、
介護の現場の悲惨さをメディアが伝えることの功罪はあると思いますが、
(救われない、展望がないことへの悲観、従事者が燃え尽きる、
不安をかきたてる情報ばかりで希望がもてないという負のスパイラル・・・)
行政や政治家や一般市民が、介護問題について了解していると思い込んでいることは
我々が‘大変だ’と感じている以上に、あまりに現状とかけ離れて楽観的過ぎることが
伝わります。
読後は暗澹たる思いになりますが、最終章や全文のそこここに絞り出されている、
彼女が同僚たち(特に若者)へ向ける愛(昔風に言うと同胞愛)に
救われもします。

貧困や派遣切り、経済不況、等現代の状況を分析したものは多数出版されていますが
この本をお薦めする理由は、白崎さんの視点です。
彼女のような、シングルマザーでDVサバイバーでもある多くの女性たちが
抜き差しならない介護の現場でいかに奮闘しているかということは想像を超えています。
そのことを思うと、現代日本の中で‘労働者’として扱われず
権利も全く保障されない場しか見つからない多くの女性たちを、
放置していたことが‘正規雇用労働’社会の崩壊という危機
(誰にとっての危機かで急に問題が表面化するってどうなんだろ!?)
ということもにつながっている、とあらためてわかります。
(これは白崎さん以外の研究者たちも述べていることですが)
もちろん、皆が正規雇用されればいいという問題ではないですね。書けば書くほど隔靴掻痒(汗)

介護保険の不備の現状打開の緊急対策として
「派遣切りにあった失業者を福祉へ送り込む」、
「海外から福祉・看護の現場へ労働者を呼び込む」、という
そんな対処療法(彼らは‘一挙両得’とさえ考えているかも)に
「ちょっと待った」をかけて考えないと大変なことになってしまうかも。

私自身も正規・非正規(委託・嘱託・臨時)様々な立場で働いてきました。
家族にもう1人稼ぎ手がいてなんとかそれなりに食べてこられて、
労働者としての意識に無頓着過ぎたと、恥じ入りながら読みました。
わひねにも置いています、ご一読ください。

コメント

●NO TITLE

おお、私が言うのも変ですが、ご紹介ありがとうございます。
白崎さん(途中で白鳥さんになってますよー)の視点は、
本当に鋭くて、でも温かいですよね。
実際会うとさらにさらにすてきな方なので、いつかわひねでも
話を聞けたらいいなーと思っています。

●Re: NO TITLE

> 白崎さん(途中で白鳥さんになってますよー)の視点は、

あれ~初っ端から間違ってました、とほほ。
ありがとうございます。(白 の後には 鳥 がしみついてます~)


> 実際会うとさらにさらにすてきな方なので、いつかわひねでも
> 話を聞けたらいいなーと思っています。

別本でフリーターズフリー対談集「フェミニズムはだれのもの?」
でも白崎さんのことに触れてありお話を聞いてみたいものですが
あのスケジュールだと千葉まで来てもらうのは恐縮しますね。

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