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SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2017年

10月24日

(火曜日)

映画あれこれ ブルーム・オブ・イエスタデイ

昔見た「4分間のピアニスト」の監督の作品という事で、関心をおぼえ、予告編みて行かねばと心しておりましたが、ようやく映画好きな友二人と。

「ブルーム・オブ・イエスタデイ」
イエスタディブルームオブ

このチラシのデザインやコピーの印象で見ると、心地よく裏切られること必須!?
主演の二人のキャラクター設定(なんてややこしいヤツラなんだ!いいわぁ)にグィっとつかまれ、彼らの動向や行く末が案じられ、観客は彼らの暴走?を見守るしかできない。。。
ナチス、アアウシュヴィッツ、ホロコーストを取り上げた数多の名作とはかなり異なる視点で、当事者世代から続く繋がりの中で今現在を生きる世代のリアルな心情を、大胆にして繊細に描いていると私には思えます。
主演のトトの妻役は、4分間のピアニストの主演女優!すっかり貫禄が出ていてわかりませんでしたが、なるほど存在感あるわぁ。
収容所から生還した老女優役の怪演も見どころ十分。どんな時でも皮肉とユーモアで精神を保つことは、逃避行動と似て非なる、生き延びる術だとあらためて教えてくれる。
自分が正しいと信じる危険性もこの映画はしっかり押えていて、登場人物たちは、それを認める苦しさも引き受けていく中で、混乱して内なる暴力性を時に爆発させてしまう。。。そのことで周囲との軋轢を生むけれど、内なる壁を崩すこともできる。。。

ミュンヘンのユダヤ人博物館でみた展示では、床に描かれた街の地図のあちこちに、収容所に送られた人々が暮らした場所にポインターがあり、それを手に取ると当時の彼らの画像が壁に映し出される仕組みでした。ドイツの各都市の路上にはつまずきの石があって、その町に住んでいたユダヤ人の誰それさんの名前が刻んであるといいます。日本では戦没者や被害者の鎮魂の慰霊碑がゆかりの各地に建てられているけれど、生活の場で意識することは少ない。。。

総選挙の結果に落胆と一縷の望みをいだく今朝。主人公トトは「ネガティブな人」と言われて、収容所研究所職員という仕事は後ろ向きでなければできない、と反論します。そうよね~常に前向きがいいってわけじゃない、後ろを振り返って忘れてはいけないことを確認する作業を続けることは大切ですもん、特に日本人はね!

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