SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2015年

04月02日

(木曜日)

昨日、いつもなら避けている上野の桜、友人たちとそぞろ歩きしてきました。
平日の午後、緩い感じでなかなか風流でした。時折吹く風に花吹雪が舞うと歓声が。。。
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満開の桜の下と言えば死体・・・
ちょうど読んでいるのは「死を笑う うさぎとまさると生と死と」

心肺停止から蘇生した後、まさに死から生還した中村うさぎと
"社会的死から生還"してから果敢に発言・著作活動している佐藤優との語りおろし対談。
死を笑う

世間に"敵"が多い二人が「生と死」を中心に据えて大いに語ります。
彼らが俎上に乗せる対象への評価が、世間の評価は度外視、というか、ほとんど真逆。その歯切れの良さに溜飲が下がります。

佐藤「そういえば最近、妙に右に傾く人が増えましたね。百田尚樹の小説『永遠の0』で特攻隊の姿に感動した人もたくさんいて。
中村「あたし、あの人の『モンスター』って小説の文庫本に、解説を頼まれて書いたことがあるんですよね。整形j手術をテーマにした物語なんですけど。小説として褒めるところが一つもなかったんで、とりあえず「よく取材していますね」って、そっちを褒めたんです。」


二人とも確信犯的なキリスト教徒ながら、生と死について宗教的な高みの事柄として観念的に語らず、具体的現実的に語っていきます。
信仰と自殺について三浦綾子の『塩狩峠』と『氷点』の話では

佐藤「三浦さんのキリスト教関連の作品では、『塩狩峠』が抜群にいいですよ・・・だから僕は、中学3年の時現場に立って感動してね。ところが後に『氷点』を読んで・・・あれは、日本のプロテスタント文学を捻じ曲げてしまったような作品ですよ。あの人は、机代わりのみかん箱を前に、あんな陰険なことばかり考えていたんです。」
中村「ぼろくそですね。」

中村「天国へ自分の人格のまま行くのか、それとも人格をなくし、ただの物体となっていくのか、すごく知りたいですね。ていうか、じゃあそもそも「天国ってなんのためにあるの?」っていうことにもなるんですけど。
佐藤「キリスト教の考え方でしたら、肉体の復活につながってきますよね。肉体がある以上、個性はあるんですが、その個性は変容していると思いますが」・・・「こっちの世界から見ると、だいたいが鬼のような人間になっているんですよね」
中村「天国に行っているのに「鬼」ですか。」
佐藤「この世は悪に満ちあふれているわけでしょう?そうすると、善意に満たされた天国では、きっとこの世でいい人でもあの世では悪い人に見えるんです。」・・・「だいたい天使は怖いじゃないですか?無表情で感情がなくてね」・・・「きっと天使と天狗は同じだと思うんですよ。日本では天使の姿を見て天狗だと認識したのかもしれません」・・・


世間を騒がせた社会的事件も世界を揺るがせた政治的転換も同じレベルで、私たちの生死と背中合わせのこととして、二人ならではの解釈をしていきます。

中村「佐藤さんは以前、安倍首相の集団的自衛権はポエムだと言ってましたよね?」
佐藤「安倍首相はどういうわけか、絶対に戦争なんか起きないと思っていますからね。ある意味では、すごく平和主義者ですよ。どんなに挑発したって、中国は絶対に日本と戦争をしないと確信しているんです。なんでそういう確信になるのかは、わからないですけどもね。韓国との関係も、いくら悪化しても絶対に戦争にならないと、なぜか信じているんです。」
中村「単に能天気なだけなんじゃないですか?」
佐藤「そうですね、安倍首相を含め、この政権の幹部たちはあまり難しいことを考えないですよね。コンビニの前でウンコ座りしている連中と同じ感覚なんです。連帯感だけは大切にするというね。」


時には多少強引な論理でガンガン進んでもう止まらない。。。。

中村うさぎが、病に倒れなんとか復帰しているとはいえ道半ば、
"権威"とか、身近な社会での"当たり前"とされていることに胡散臭さを感じるアンテナがまだまだ錆びついていないと、少し安心しました。

とはいえ、佐藤優が、病後のうさぎをかばっているのか、彼女の自信を回復させようと持ち上げている感じが随所に感じられ、ちょっと興ざめするところもあったりするのも仕方がないか。。。

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