SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2012年

12月03日

(月曜日)

千葉市男女共同参画センター主催市民企画講座Ⅱ2回目

「3.11震災後を生きる」
ひと・地域・もの言わぬいきものたちによりそって
講師:長沖暁子さん(慶応大学准教授) 

11月28日(水)は2回目
「放射能といきものたち~複眼的な視点をもつために~」を実施しました。

そもそも今回の企画を立てたのは、女の空間NPO
2011年11月27日(日)港区立男女平等参画センターにて開催された
パネルディスカッション「震災・原発そして女」で
長沖さんから福島の除染と土壌生物との関係の話を聞いた事がきっかけでした。
その時には時間の都合で土壌生物の話を詳しく聞くことができませんでしたが
私の中に、これまで念頭になかったいきものたちが立ち上がってきて
震災を複眼的に見る新たな視点に気づかせてもらいました。
なので、私たちにとってはある意味で企画の肝ともいえるテーマです!

参加された方々はいろんな意味で震災や原発に関心がある方がほとんどでしょうが
微生物や土壌生物と関連付けた場はあまり経験されなかったのではないでしょうか。
といって、決して現実から遊離した話ではありません。
私たちが震災後を生きるときに特に注意深く考えていきたいこと、
『支援する・される関係において対等なあり方を目指す』事を考える際に
ターニングポイントにもなるのではないかという気がしています。

まずは、
ようやくこれまで隠されていた原発事故当初の実態を検証した報告が続いていますが
当初の日本のメディアの報道が、
いち早く敏感に反応した世界各国から大きく遅れていたことはご承知のとおり。
長沖さんは震災直後から特にヨーロッパのネットや報道にアクセスして
事故発生直後の、無人ヘリから撮影された事故写真を入手されていました。


DSC03295-001.jpg

そういったことを踏まえて地球カレンダーの話から始まりました。
どこかで一度は目にしたり耳にしたりすることがある、
地球が誕生してからの46億年を1年間に圧縮した地球カレンダーでは
38億年前(3月5日)に生物が誕生し(この生物はただあるものを消費するだけのもの)
30億年前(5月8日)光合成が始まって20億年前から酸素が蓄積され始め
7月26日から単細胞(微生物)が発生し・・・
100万年前(12月31日23時48分)にホモサピエンスが登場して、
1万年前(同23時59分)人間による農業という環境破壊が始まって
1秒前に産業革命、0.5秒前に科学と技術が結びついた科学文明が起こり・・・
そして現在、
人間への配慮が足りなかった原発事故が起き
圧倒的に情報が足りず放射線許容量が変更され不信感が強まる中
自然への配慮はもっとなされぬまま除染が始まって・・・

さらに、
分かりやすく噛み砕いて生態系の物質循環について話がありました。
生産者(植物)/消費者(草食動物小肉食動物大型肉食動物)
/分解者(土の中の微生物・小動物/水の中)という循環の中で
土壌動物が分解&攪拌という働きで地球の物質循環を支えているんですよね~
その小さな土壌生物は地表からわずか10センチ辺りをピークに
生きているんだって知ってました?
里山などでは片足の下に8万匹の土壌動物がいるそうな!!
しかも彼らはほとんど移動しないので
今回の除染では放射能を受けて死滅した以外の生き残った生物も
排除されてしまったということだそうです。

DSC03310.jpg

↑虫は嫌いではないのでこの土壌動物の図を見るのはなかなか楽しかった!
チェルノブイリ事故で土壌除染後、
生物の個体数種類は半減し、元に戻るまでは25年以上かかり、
連鎖が回復するまでは50年以上かかるという報告が出ているそうです。
なかなか進んでいないとはいえ日本でも除染は急ピッチの取り組みがされていますが、
実際のところ、日本の国土は傾斜地だから森を除染しない限り
雨が降ればまた汚染されることを考えるとやはり原発を作ったことは
間違いだったというしかない。。。
子どもがいる場所は除染しなければならないことは当たり前で
当初からもっと広い地域を避難区域にすべきだった。。。

休憩後の後半では
参加者全員で質問や感想を共有しました。
参加者の関心が強いところはやはり放射線許容量についてでしたが
アメリカ・日本中心の国際放射線防護委員会の数値が、ヨーロッパのそれに比べて
基準値が甘いことを考えると、政治的判断で数値が操作されているのではないかと
誰しもが疑問に感じるところでしょうか。

現実の状況を考えるとどうしても、具体的で緊急性の高い実際的な
情報の共有を切実に訴えることは重要だとはもちろんわかっているのですが・・・
それでもなお、
悠長で呑気すぎて緩慢で鈍いという批判を甘んじて受けつつも
あえて今思っていることは
足元のいきものは太古から生きてきて、人類が滅びたとしても
なんとか絶滅せず生態系の連鎖を営んで行くんだろうと地球スパンで考えると
人間である自分の寸尺が伸びたり縮んだりする、
そんな感覚を持ちながら周囲の人と対していけたら、相手への押し付けや
手前勝手な思い込みを少しは減らせるだろうかというようなことかもしれません。
もちろん、“人間としての驕りを反省”というようなたいそうな気概はさらさらなく
「私たちは地球に何をしてきたのだろう。何をすればよいのだろう」という
重いキーワードを前にしても、張り詰めた意識に伸びしろを持って臨めば
見えてくるものが違ってくるだろうと。。。
かなりノー天気だと我ながら毎度思いますが、無理が苦手なんですね(嘆息)
ともかく足元のミミズやムカデの歩みとどっこいどっこいで進めれば( ノ゚Д゚) よし!?


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