fc2ブログ

SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2018年

12月26日

(水曜日)

家へ帰ろう

冒頭から偏屈なじいさんと自分本位な娘たちやその家族がわいわいがやがや・・・
なんだかなぁ、いったいどこへ行くんだこの映画?と思いつつ・・・

旅の途中、じいさんのスケベぶりやいい男っぷりもあり、じいさんに助け舟を出す女性たちの好奇心にさもありなん、というムーブ感に乗っかっていい気になっていると、話の展開は進み、じいさんの消したかった重い記憶に向き合わされます。やはりポーランドへ行かねば・・・

うちへ帰ろう


藤原帰一の映画愛
家へ帰ろう ホロコースト生き残り 老人が命の恩人捜す旅
2018年12月16日 04時01分(最終更新 12月16日 04時01分)

 アルゼンチンから届いた、ホロコーストを背景にした映画。この組み合わせ、ちょっと珍しいですね。

 仕立屋のアブラハムは、もう88歳。子どもや孫に囲まれていますが、機嫌が悪い。というのも、財産や自宅を子どもたちに譲ったところ、その子どもたちは家を売り払い、アブラハムを施設に入れようとしている。ちょっとした「リア王」状況ですね。

 施設に行きたくないアブラハムは、計画を立てます。1人の時間がほしいからなどといって家から家族を追い払い、残ったお金を集め、ツテを辿(たど)って航空券などを手配し、ポーランドへの旅に出る。ユダヤ人のアブラハムは70年前にホロコーストで瀕死(ひんし)の経験をした。そのときに助けてくれた恩人に、1着のスーツを届けるための旅なんです。

 で、はい、そういうお話なんですが、これ、要するに飛行機でアルゼンチンからポーランドまで行けばいいわけですね。乗り継ぎが必要になるとしても、何日も何日もかかる旅行にはなりません。それでは映画がすぐ終わっちゃうので困りますから、この映画、いろいろ工夫を凝らしています。

 まず、ブエノスアイレスからマドリード行きの飛行機に乗る。家族に知られないように出たいので、すぐ出発する飛行機じゃないといけないわけですね。で、マドリードに着いた後、これもすぐ列車に乗れば良さそうなものですが、そこにひねりが加えられていて、列車に乗り遅れてしまいます。マドリードのホテルには歌が上手な女主人がいるのでちょっとほろりとしますが、そのホテルに泥棒が入り、有り金を奪われてしまいます。

 お金がなくなったのでもうポーランド行きは諦めなくちゃいけなくなったところで、まわりの勧めを受け入れて、アブラハムは長年会っていなかった娘の家を訪れ、お金を借ります。このお嬢さん、お父さん思いなのではっきり物を言い、お父さんから絶縁を申し渡されたので、アブラハムがリア王だとすればコーディリアに相当する役ですね。当然のようにここから筋書きが広がるのを期待しますが、お嬢さんはお金を渡すだけで、もう映画には出てこない。肩すかしを食った気持ちになってしまいます。

 このほかにも、パリからドイツを経由しないでポーランドに行きたいと言い張るアブラハムを助けてくれるドイツ人の学者とか、実にいろいろな人が登場して、頑固なくせに身の回りのことをちゃんとできないアブラハムを助けてくれるんですが、その人たちのほとんどが女性なんですね。すぐに目的地に到着するはずの旅が、アブラハムのしくじりと強情のおかげで思わず長旅になってしまい、困ったときには女性が現れて助けてくれるわけです。

 これだけでは都合がよすぎますが、それを映画に仕上げてくれた功労者がアブラハム役のミゲル・アンヘラ・ソラ。人の言うことを聞かず勝手な行動を繰り返す困ったおじいさんなんですが、どこかに愛嬌(あいきょう)があって憎めない。このおじいさんなら助ける人も出てくるだろうと納得します。

 お話の背景にはホロコーストがあります。ひどい虐待を受けたアブラハムは、何とか逃げ延びて、骨と皮という状態で育った家にたどり着きますが、家に入れてもらえない。ユダヤ人家族が追い出された後の家にポーランド人が住み着いたからです。でも、家を乗っ取った家族の1人は、アブラハムを助けてくれた。その後アブラハムはアルゼンチンに移り住んだわけですが、施設に送られようとする今、恩のあるその人のためにつくったスーツをブエノスアイレスから持ってきた。

 でも、70年も前のことですから、会えるとは限らない。最後はどうなるのか、映画館でご覧ください。(東京大教授)

2018年

12月26日

(水曜日)

パッドマン

友人と先週新宿で観ようと思ったら丁度レディースデーで完売!
千葉で朝一で見ることができました。

予告編では、なんだかマッチョな男が勝手な思い込みで突っ走る、ってな感じでしたが、なかなかどうして。
元気が出ます。
主人公のラクシュミのリングリッシュに多くの英語苦手な日本人が励まされるでしょう。
海外の旅で体当たり英語で恥かきまくりの私も然り。
この映画のフェミ風味が多くの男たちに届け!

パッドマンjpg


シネマの週末・この1本
パッドマン 5億人の女性を救った男 成功物語で終わらず
毎日新聞2018年12月7日 東京夕刊

 話の舞台が2001年と知り、軽いショックを受けた。

 インドの村で暮らすラクシュミ(アクシャイ・クマール)は、妻ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)と結婚して初めて、多くの女性が生理用品を使わず、不衛生な布で処置をしていると知る。妻に生理用品を贈ると、妻は「高価な物を買わないで」と戸惑い気味。そこで手先が器用なラクシュミは、ナプキンを手作りしようと試みるが、妻や親族から変質者のように扱われ、ついには村八分にされ、集落から追放されてしまう。

 インドに実在する男性がモデルのドラマ。近年まで生理用品が普及していなかったのは高価なためだけではなく、生理を「けがれ」として忌避する風習が残り、知識や問題意識が共有されていなかったからのようだ。劇中でもガヤトリは「室内にけがれが入らないように」と生理中はバルコニーで起居している。

 夫が生理用品の重要性や生産の意義をいくら説いても、妻は「男が関わるべきではない」「その話をされること自体が恥だ」と聞く耳を持たない。「なんて遅れた考えの妻なのか」と思いがちだが、女性にとって「恥」という痛みを乗り越えるのが容易ではないのも事実だ。日本でも性犯罪やセクハラ被害の告発が、とても勇気のいることであることを考えればよく分かる。

 ラクシュミはその後も妻のために研究を続ける。そして、進歩的な女性パリー(ソーナム・カプール)の協力を得て量産と普及に成功。男性優位のインド社会で隅に追いやられていた女性たちに、雇用や自由をもたらした。

 成功物語としても痛快だが、これだけでは終わらず、終盤は断絶した妻との関係、そして主人公を飛躍させたパリーとの関係に話が移る。笑いあり、涙あり、おまけに大人の愛のお話もありと、年末年始にふさわしい1本。R・バールキ監督。2時間17分。東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪・TOHOシネマズ梅田ほか全国で。(小)

 ラクシュミは、どこまでも素朴で不器用な男として描かれる。伝統的なマッチョタイプではないし、成功に飢えた野心家でもない。それでも物作りにかける情熱と行動力は人一倍で、日本人にも容易に感情移入できるキャラクターだ。そんなラクシュミが歩むサクセスストーリーは実におおらかで爽快だが、インド社会の旧弊をチクリと風刺する描写はしたたかで、そこに本作の現代的な視点がある。フェミニズムを明確に打ち出したクライマックスの演説シーンもユーモラスで嫌みがなく、大笑いしながらついうなずいてしまうのだ。(諭)

ここに注目
 ラクシュミが国連に招かれてスピーチをするシーンは、ぜひ字幕に頼らず見てほしい。隣に立っていた通訳者に「必要ない」と言って自ら英語で話し始めるのだが、簡単な単語を並べた、おそらく文法も発音も正しくはない英語だ。それでも、恥じることなく堂々と、自分の思いを丁寧に伝え、その会場にいる各国の人たちにも私たちにもしっかり伝わってくる。そしてみんなが笑顔で聞いている。

 その姿はまさに、常識や世間体にとらわれず、どんな状況でも目的を見失わず、多くの人に幸せをもたらした彼の生き方そのものだ。(山)

2018年

12月14日

(金曜日)

千葉市男女共同参画センターまつり2018

今年の千葉市男女共同参画センターまつりは今年から11月17日(土)~12月9日(日)の期間にわたって開催されました。
SpaceFわひねの企画は、12月2日(日)に実施しました。
まつり2018 (1)

今年のテーマは「五感でArt! わたしの中のヤバさを呼び覚ますものに気づく」

ちょっと前にはどちらかといえば否定的な意味合いで使われていた「ヤバい」ということばが、今では賞賛の意味で使われたりする場面もありますよね。
そこで、今年は、SpaceFわひねの定例ワークショップで、「ヤバい女の子」というキーワードが話題になったことをヒントに、どちらの意味であれ、「わたし」自身の「ヤバさ」は、どんな様相なのか表現してみたら面白いかも、という(ある意味出たとこ勝負?)の企画です(笑)

チラシを見て参加してくださった方は、こんなアバウトな意図の企画をすんなり受け入れて楽しんでくださったようで、ありがとうございました。

自分の中のヤバさも自分の一部、時折呼び覚まして、また新しいヤバさを育てていけたら、これからまた少し世界が広がるでしょうか。

0187f961e4499aaebf0e7ba538678f3d65e6ea03d8.jpg      01f195b34632f4e0718434ca65614b5897cce7ad34.jpg

HOME