SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2017年

07月30日

(日曜日)

ミーハー歌舞伎好き

ミーハー歌舞伎好きです。
そんな私にまたもありがたい本が出版されています。

乙女のための歌舞伎手帖
乙女のための歌舞伎手帖


ここに登場する書き手のいずれもが発する言葉は「とにかく見ておくれ」ということに集約されます。

酒井順子の「女をみる歌舞伎」にもあるように、江戸の下町の歌舞伎見物気分で見ることが最大のポイントです。
贔屓の役者で見るもよし、配役で見るもよし、演目で見るもよし、小遣いためて行こうよ!

酒井順子の裏読みに倣って、男たち戯作者の意図を読み取り、
縛りが多かった時代の女たちのせんない自己陶酔の業におもいをはせるもよし、
荒唐無稽なストーリーに驚愕して口をあんぐりさせるもよし。

2017年

07月30日

(日曜日)

茨木のり子

茨木のり子、去年は没後10年。
名前と有名な詩「倚りかからず」とか「自分の感受性くらい」、「わたしが一番きれいだったとき」くらいは知っている。
が、その凛として正しい在り様に憧れの念も抱きがちだけれど、いかんせん正しい人は苦手です。。。
と思いながら手に取ったこの2冊で少し近しい気がしてきました。現代詩界の向田邦子ですな。

私は一人遊びを楽しめると自分で思ってはいるのですが、本当に一人になった時、
茨木のり子のようにしっかりと生きられるかどうかあやしいものです。自分に超甘いからなぁ・・・
でも、茨木のり子ですら揺れ動いていた(当たり前だけど)ことを知ると安心する(勘違いだな)。
ともあれ、自分にハッパをかけたい時におススメです。

茨木のり子没後10年(文藝別冊)
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茨木のり子の献立帖
茨木のり子の献立帖

戦後まもなくの日々で、給料日前はカツカツなのに、とても精神的には豊かな食生活を営む知恵と勇気の人だ!

私の手帖は哲学的でも詩的でもないが、」夕餉のメニュー(酒の肴?)は毎日記しています、ま、覚書で。

2017年

07月25日

(火曜日)

最近見た映画。

「ありがとうトニ・エルドマン」

トニ・エルドマン


予告編を見た時から気になっていたトニ・エルドマン、ようやく見ました。
予想を思い切り裏切られて、観終わった後は何とも言い難い気分。これぞ醍醐味!

ストーリーは予定調和から逸脱はしていない。
自由に生きるかなり強烈なオヤジが、仕事に追われるグローバルなコンサルティング会社のエリート社員の娘を案じてとんでもないことを次々とやらかします。
とんでもないオッサンです。でも、離婚した妻やその再婚相手、父親が仮装している"トニ"に出会う人たちは、疑心暗鬼ながらもその不思議な言動を受け入れていきます。
クライマックスでは思い切りのけぞり館内は爆笑の渦(入場者は多くはなかったけど)

娘役のザンドラ・ヒューがイイ!

大変なことに出くわしても、生きていかなければいけないし生きられる。
「変なヤツ、変なこと」に出くわした時、
「やれやれ」と思いながらも向き合う気持ちを持つことができれば。

ジャック・ニコルソンがアメリカ版の版権を取ったとか。
彼の役柄にピッタリだけど、このドイツ版の味はニコルソンには絶対に出せないでしょう。

2017年

07月25日

(火曜日)

最近行った美術展 2

すでにご覧になった方も多いであろうアルチンボルド展

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こちらも学生時代に画集を初めて見た時に、パロディや機知・奇知に富んだヘンテコさに狂喜乱舞したものでした。5月の実術館巡り旅でも観たい作品のトップ5の一つでした。で、ウィーン美術史美術館のアルチンボルド室で堪能しました。

まさか日本でこんな回顧展があるとは、旅を計画していた時は知らなかった。。。
アルチンボルドの四季シリーズが何組もあるとは迂闊にも知らず、彼の巧みな細部へのこだわりにやられました!

一番わかりやすいのが「夏」。
今回の展示(デンバー美術館蔵)では肩上部に"1577"という数字が模様として浮かび、私がウィーンで見た「夏」の同じ個所には"1563"と読み取れました。いずれも制作年と考えられるそうで、同じ構図でありながら、色彩や縁取りに変化があって面白い。
模写もなされたでしょうから、幾組みものバージョンがあるかもしれません。
これは、当時のハプスブルグ家の勢力を国内のみならず周辺の国々へアピールする意向に沿ったアルチンボルドが、プロデューサー的役割を担っていたことを示すらしい。

ウィーン王宮博物館に、この博覧強記の収集品を盛り込んだ部屋があるそうです。王宮博物館には王侯貴族の贅沢で絢爛豪華な品々が見られるだけだろうから入館する気がなかった。。。出たとこ勝負の旅ゆえ、事前の下調べ大雑把(泣)

2017年

07月24日

(月曜日)

最近行った美術展

10年以上前佐倉市の川村美術館で初めて実物をみた時衝撃的だった。そして今年ウィーンで再会できたジャコメッティの作品、それを日本でこんなにたっぷりとみられるとは!

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先日BSTBSで放映された「サワコのひとり旅 in フランス~天才彫刻家ジャコメッティを訪ねて~」で、今回の展示にコレクションを提供しているマーグ財団美術館の庭園に「歩く男Ⅰ」などが点在している風景を見ることができた。オークションで高額の値段がついたのに。ジャコメッティの遺志で屋外に展示されているそうな。屋内の照明の下ではなく、自然光と風の中であらためて向かい合いたい。

ジャコメッティの伝記映画『Final Portrait』
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ジェフリー・ラッシュ、まさに適役!
ジャコメッティのプロフィールを読むにつけ、「こんな人」は厄介だ。。。人生の楽しみをほとんど犠牲にして作品をつくりあげることのみに専念する日々、興味深いけど面白味は少ないだろうなぁ。

2017年

07月19日

(水曜日)

女を観る歌舞伎

女を観る歌舞伎
女を観る歌舞伎1


歌舞伎の若手を見るのが楽しみなミーハー歌舞伎ファンです。先立つものが乏しいので年に数えるほどしか行けません。それも幕見席。最近は話題の舞台は幕見席の完売率が高くて無駄足になりスゴスゴと引き下がることもあります。モノによってはシネマ歌舞伎で見られることもありますが、今一つ臨場感が不足するのは否めず。。。
さて、八月の納涼歌舞伎、新作目白押しで、暑さの中、幕見席並ぶのが大変そうだなぁ。。。

酒井順子の著書にはいつも頷くことしきりでチェックしていますが、歌舞伎本を書いているとは気が付かなかった!速攻で読了。
歌舞伎の観方の王道からは外れているかもしれないが、さすが酒井、実に融通無碍です。江戸時代の戯作者の思惑や心理の洞察に大いに納得できます。私も、華麗で荒唐無稽でありえない展開の芝居が好きですが、酒井さんの読みの深さ・広さ・想像力の羽ばたきは刺激的。彼女があげている芝居にはいくつか私も見たものもあり、紙上に繰り広げられる目から鱗の解釈が、なんとも心地よくて、歌舞伎の観方がさらに面白くなってきました!
柚木 麻子 (作家)の書評が、酒井順子の筆力をしっかり捉えてくれていてありがたい。
http://books.bunshun.jp/articles/-/2617

2017年

07月17日

(月曜日)

BAD FEMINIST

バッド・フェミニスト
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タイトルが意味するところをよく把握しないまま読み始め、最初はわが意を得たり、と勝手に思い込み、ページをどんどんめくっていくうちに、私は己の脆さを次々に暴かざるをえなくなりました。
自分が蓋をしていること、気づかなかったこと、知ったかぶりしていたこと、などなどをあきらかにされます。自分を甘やかすことを許している図々しさに「居直るのもいい加減にしろ!」と思い知らされ、己の無自覚さや鈍感さに向き合わざるをえなくなります。。。。
出版社の広告に寄せられた、信頼するコラムニストのジェーン・スーのコメントが私の感じたことをうまく語ってくれています。

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