SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2017年

03月31日

(金曜日)

エリザベス・ペイトン

「エリザベス ペイトン:Still life 静/生」 原美術館840db6eced90b1bbfd24207f41a940a4-700x378.jpg


久しぶりの原美術館、予感通り、思い切り好きな作家みいつけた!

原美術館という空間にピッタリな作品たち。小品の中に閉じ込められた肖像の視線が、あるものは狂おしく、あるものは挑むように、あるものは問いかけるように、あるものは戸惑うように。それぞれの作品にあえてキャプションが付けられていないのがありがたい。

わけのわからない消費奨励のプレミアムフライデーの恩恵??で入場料100円引き!?

2017年

03月31日

(金曜日)

ジャケ読み?

「マスラオ礼賛」 

マスラオ


この表紙写真は、ヤマザキマリが子どもの頃一途に恋したトムを自ら作ったものだそうです。
そう、あの「トムとジェリー」のトム!
こんなところで彼に会えるとは!すっかり忘れていた彼の魅力を思い出させてくれて、この本に登場するほかのマスラオたちにまつわるヤマザキマリの礼賛もかすんでしまいました。。。

マスラオたちを語ってはいるが、実はヤマザキマリの精神の漂流ともいうべきかなりハードな変遷が綴られていて、軽い気持ちで手にした私はマスラオたちより彼女がもがきながら生きている旅の伴走者になっている気分でした。

2017年

03月31日

(金曜日)

めんどくさいおじさんたち

「暗幕のゲルニカ」

ゲルニカ_l

ピカソに造詣が深い原田マハが満を持して執筆したのでしょうか。単純な私は、読了後あの"ゲルニカ"の本物の前に立ちたいと願わずにはいられません。
ここに描かれるピカソはそれほど複雑な人間としては描かれていないと私には思えますが、周囲が翻弄されるという意味ではやっかいな人物には違いなさそう。これまで機会があればこの偉大なる傲慢な利己主義者の、時に圧倒的なパワーや時に言葉を失うほどの世界観を体感してきたものの、"葛藤"を"確信"として表現していくさまを文章として読んでいくと目の前にゲルニカが立ち上がっているように思えました。
原田マハの一連の芸術家をモデルにして事実を織り交ぜたフィクションとしての作品とは一線を画しているのは、「芸術が、この混迷さが進む政治や社会に何ができるのか」という強いメッセージ性でしょうか。
それなりのボリュームを一気に読めました。

「猿の見る夢」
猿の見る夢_w

これは完璧にジャケ買いならぬジャケ読み、あの鴨居玲の真紅の道化師!この絵と向かい合った時の気分を思い出すと今でもざわついて落ち着かなくなります。なぜこの絵を表紙に??まだ読んでいる最中なのですが、自らを「俺は小さい男だ」と自虐的に言っている主人公は、この絵の悲痛な嘆きのスケールには及ばない。。。手にしたものは何も捨てたくない男のサガを愛おしいと語る桐野夏生のインタビュー。。。
わたしは自分がオヤジ気質だと認識しているのですが、ここまで底が見えているのに自覚が薄い男を描ける桐野夏生、、、やはりあなたもオヤジだ。。。目にしたくない、心地悪いものをつぶさに言語化せずにはいられない作家のサガか。
最近の彼女の作品になんとも後口の悪さを感じるのは、それに持ちこたえられない私のヤワサか。えぐい物好きながら貧しい読解力しか持ち合わせないことをあっさりとあしらわれるのは快感ですが。。。

2017年

03月19日

(日曜日)

総理の夫

「総理の夫 First Gentleman」原田マハ著(文庫版)

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まずは表紙の絵がいい。読み終わって気づきました、好きな猪熊弦一郎の線描画の鳥!元キュレーターの著者も好きなんでしょうか?

著者のアート関連の著書「楽園のカンヴァス」読んではまりました。いろんなジャンルそれぞれ面白い。
今回の「総理の夫」は、政治家のスピーチライターを志願する女性が主人公の「本日は、お日柄もよく」の流れか?
「本日は~」で主人公が弟子入りする伝説のスピーチライター久遠久美も登場するし。

時代設定20××年、ジャンヌダルクのごとく破綻寸前の日本を救うために立ち上がったのは、頭脳明晰、清廉潔白、容姿端麗な相馬凛子、そしてそれをFirst Gentleman として支える決意をする鳥類学者の夫相馬日和。

主役"総理の夫"は、著者の脳裏に絶対長谷川 博己がイメージされていたのではないじゃろか?
日本で最も若くてしかも女性初めての総理となる相馬凛子は・・・同名の菊地凛子は、、、ちと物足りませぬなぁ・・・

著者のインタビューにもあるように、フィクション、というか、もう、ファンタジーのような総理誕生ですが、丁寧な調査に裏打ちされているので、壮大なる虚構の中でしばし日本の政治のダイナミックな好転に思いを寄せることができます。と同時に今私自身ができることに目を向ける覚悟もじわっと湧いてきます。

文庫版の解説者がアッキーこと安倍昭惠には驚きました!出版される時には今の状況はさすがに予想されていなかっただろうなぁ、ってか、アッキー、家庭内野党とは名ばかりだったのか、それとも。。。

2017年

03月13日

(月曜日)

プラマイゼロ?

ちょっと残念だったのはこちらスタジオライフ公演「エッグスタンド」

エッグスタンド

当選チケットが2名分までなので、萩尾望都に詳しいMさんと一緒に。
萩尾望都の原作の舞台化といえば、野田MAPのイメージが強いですが、スタジオライフは「トーマの心臓」も舞台化していて、萩尾望都ファンには知られているそうです。

初見だからか、期待値が高すぎたか。。。終了後そそくさと退席した私たち。
私が「甘かった」と口火を切ると、それからは二人してダメ出しトーク炸裂。。。

演出だけが女性で、役者は全員男性での公演。
Noirチーム、Rougeチームのダブルキャスト、私たちがみたのはRougeチーム。
両方を見たわけではないのですが、演出の意図やほかのキャストたちの力量に違いはないとすれば、萩尾望都の漫画に流れる、いつの時代を描いても、美しい独特の翳り、いつのまにか人間の原罪と向き合わざるを得ないところまで迫ってくるもの、が薄められているようで残念。役柄も変えられているそうだし。。。今回は特にテーマが現実とシンクロしているからなおさら、ぬるい気がして。。。
Web上では彼らの舞台は完成度が高いと評判のようで、こちらの見る目がないのかもしれませぬが。(単に好みの問題?
平日のマチネで、満席。。。

ま、無料で見たので、文句を言える筋合いではないです。。。先日のコンサートでとっても得した気分を味わい、この舞台ではちとガッカリで、プラマイゼロ?

2017年

03月13日

(月曜日)

プラマイゼロ?

新聞購読者が右下がりに減っている昨今、その分新聞に掲載される募集要項に応募する人は、webに比べると少ないからでしょうか、あるいは年末年始の"災難"で厄払いして運気がよくなったのか、最近コンサートや舞台の無料チケットが当たります。
おかげで、ふだんなら知らずに過ぎたであろう、空間を訪れることができました。

とても楽しい時間を過ごせたのはこちら、「九響首席コントラバス奏者 在任30周年記念 深澤功と仲間たち」
コントラバス奏者の独奏、想像を大きく超えて素敵でした。
あれだけ大きい楽器を、どちらかといえば小柄な奏者が抱え込むようにして、足元にまで手を下して弦を抑える。その音は彼の力の強弱やタイミングで、絶対音が出る直前わずかに含みがあるように、私の耳には聞こえました。電子音では絶対でないであろうブレというか揺れというか不安定要素のようでもありこれがコントラバスの真骨頂なのか、素人のわたしには判断がつかないのですが、それがライブの醍醐味。
彼のために作られたというコントラバス無伴奏曲「博多節」は、もはやクラシックともジャズとも言えるような世界。
プログラムの後半は、「私が主役です」というタスキを掛けさせれられて、本来の立ち位置の後方で室内合奏団との共演。
実に愉しそうで、音楽のもたらす深くてあたたかい雰囲気を味わうことができました。
コントラバス、やるな!

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2017年

03月08日

(水曜日)

最近のイタイ本

「レッツ・ゴー ばーさん」 平安寿子著

レッツゴーばあさん

久々に読んだ平安寿子、蜜と毒が沁みます!
還暦世代(=プレばーさんと平安寿子に称される)の中途半端な生態を、時にあまたある健康本や医事情報のように、時に電話ショッピングのようにあげつらって、自虐の態にまかせて自己弁護の冷や汗をふんだんにふりかけてくれます。
自覚のある人にはさらに深くえぐるように、言い訳でごまかして我が身の有様を見ぬ振りしている者には「ご同輩」と寄り添う風を装い、自覚無しのものには耳のそばで(目の前で)警告!!!を、忖度せずつきつけてくれます。

読み進むにつれて、世間では一括りにされがちなプレばーさん世代だって、当然個々の人生の来し方によって考え方や生き方が違っているし、それをお互い譲らない、でも共感度は高い、というゆるぎない事実が丁寧に書かれていきます。

字数少なく薄めの本なのに意外に読み進むことに時間がかかる。前半は「そうだよそうだよわかってるんだよ!」とサクサク文章を追っておりましたが、半ばからなんだかしみじみしてきて、読み進む速度がゆっくりに。さて結末はあるのかないのか。。。
ご同輩の方々、ぜひ。

「なんでわざわざ中年体育」 角田光代著
なんでわざわざ中年体育

こちらは、著者本人が自ら中年の域に達した頃から雑誌連載企画で"運動"にチャレンジしたレポートをまとめたもの。
冒頭に、若い頃は中高年がスポーツや体力増強に励む姿を「イタイ」と思っていたし、己が身をそこに投じることもイタイと思うと記してあります。
著者は運動嫌いを自称しできるだけ辛いことを避けたいのに、作家のサガゆえか性格からか、少しでも好奇心をくすぐられると、楽観的に苦行?に挑んで、ひどく後悔するというパターンを繰り返します。
巷で流行っているとか今注目されているとか、編集者からの情報が届くととりあえずやってみる。スポーツの効能には疑心暗鬼であくまで著者本人にとって魅力が有るか無いかの判断、なので、スポーツお奨め本では決してない、ところが私にとって面白い所以でしょうか。

2017年

03月08日

(水曜日)

3月8日は国際女性デー

「国際女性デー」と検索すると、あちこちでイベントをやってます。。。

3月8日は世界中で「女性がいない日」に?

東京ではこれに賛同してウィメンズ・マーチ東京が開催されます。私も参加するつもりが私用で行かれず残念。
こちらでも案内がありました。
http://www.sdgscampaign.net/news/event/686/

内閣府男女共同参画局後援(実は音頭取りか)のこちらは金かかってるなぁ・・・いやはや HAPPY WOMAN FESTA って??
大勢動員されるんだろうなぁ
ゲストにはあの人の名前も。。。現状では欠席だよね。。。

2017年

03月07日

(火曜日)

David Bowie

1月に友人を羽田空港に迎えに行くために乗ったモノレールから見えた大きなポスターが、ずっと頭の隅にありました。当初はかなり混んでいる様子、ようやく今月の平日に入りました。

David Bowie 展

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入り口で10人ずつの制限があり、ヘッドセットを渡され入場。。

私は、特に彼の熱烈なファンではなくて、映画での彼の特異さ(特に「バスキア」のアンディー・ウォーホル役)への関心とミーハーな好奇心に突き動かされた程度のモチベーション。。。
でしたが、いやいや時間が足りなかった!当日の夜の予定がなければ会場最後のライブ映像のエリアに、閉館時間までいたかった!!


2017年

03月07日

(火曜日)

オスカー・ワイルド

年末に出かけたアイルランドは、わたしにとってさまざまな魅力ある土地です。

学生時代にちょっとはまっていたオスカー・ワイルドを始めとして10~20世紀の文学者たちの肖像が、彼らの作品の中の文章や彼らの至言とともにマグネットになっていて、文学好きな友人への土産にしました。
一番気に入ったのは(一番わかりやすかったのは?)オスカーワイルドの言
"I can resist everything except temptation."  
そうよそうよ、"誘惑"に身を任せるのだ。。。

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ワイルドの人生の終末は厳しいものになり、周囲にも波紋を広げてスキャンダラスなイメージが強いけれど、100年後の異国の軟弱な私に、"背徳"という言葉の二面性に惹きつけられるきっかけをくれました。

これを渡した友人から
こんな文章となって返ってきて、またあらたな思いを抱かせてもらいました。
「オスカー・ワイルドのマグネット」

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