SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2015年

08月26日

(水曜日)

女子

「棄国女子」読み終わってしばらく虚脱状態、気分がトーンダウンしていたら、図書館に予約して半年以上経ったジェーン・スー著「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」の順番がようやく来たという連絡。
 「四十路よ、いつでも来い!!ジェーンがついている!」と表紙にマル囲みしてあるように、独身アラサーアラフォー世代の女魂の本領を活写しています。半年以上の順番待ちの間にほとぼりがさめていたとはいえ、独特な自分突込みから現代の社会事象に切り込み入れて展開される語り口にぐいぐい引き込まれます(まだ途中だけど)。
 章のタイトルにくいついてあちこちつまみ食いしておりますと、中間あたりに「限界集落から始めよう」という項があります。
 田舎のない著者が未婚のまま65歳になった頃を想定して、東京に住む独身女老人の理想的な団地生活プランをぶち上げてくれます。なかなかに、現実の問題を踏まえ一つ一つクリアしていくところが妄想人の面目躍如?で楽しく読めます。
貴様いつまで女子

 という話を職場同僚に話したところ、「そういえば三浦しをんの新作にからんで二人で対談してますよね」と嬉しい情報を提供してくれました。三浦しをん追っかけ(ヴァーチャルで)を自認するわたしとしては迂闊にもこのニュースを知らず、慌ててネット検索すると、こんなものを見つけました。
三浦しをんとジェーン・スー、この二人出会うべくして出会ったんですね~
お互いの突っ込みのやりとりが、初対面からさほど時が経ってないなりの遠慮が見え隠れしながら、とはいえ、ツボが共通する者同士が話を増幅させたい、盛り上げたいという情熱に浮かれ気味で、これが深夜の時間帯ならさらに制限ゆるくてコアな話を聞けたのではないかとちょっと残念。



 少し前に手にした「女子会2・0」はNHK出版の刊行、この本を出したことで、私の中のNHK印象がわずかに上がったか。。。いや親会社への文句は相殺できないけどね。
もやもやしている人もそうでない人にもオススメです。
女子会2.0

2015年

08月21日

(金曜日)

やっぱりおかしいのんとちゃいます?

大阪の女子中学生の遺体遺棄事件も気になりますけれど、でもNHKの7時のニュース、5分延長したあげくその3分の2以上の時間を割いて、同じ内容を何度も繰り返すばかり。。。国会の安保法案に関連したニュースは最後の方でほんの数分、しかも公明党女性議員による総理の方針確認を引き出すための質問が目立ちましたけど。

そんなNHKにモノ申す行動があるようです。

主催は「NHK包囲行動実行委員会」、8月25日18時30分~20時 
渋谷のNHK放送センター西口前に集合を呼びかけています。”政権べったりの報道をやめろ”
  怒りの声でNHKを包囲しよう!
日時:8月25日(火)PM6:30~8:00
場所:NHK放送センター(渋谷)西門前
NHK に言いたい
 ● 政権に不都合なことを隠すな
 ● NHK は戦争法案に加担するな
 ● 中国の脅威をあおるな
 ● 国民の抗議の声を伝えよ
 ● 国会審議をまともに放送せよ
 ● 政治家と会食するな、癒着するな
 ● 籾井会長はNHK を私物化するな
 ● 権力を監視するメディアになれ!
怒りの声でNHKを包囲しよう!
籾井会長はただちにやめろ!
メール: shichosha_kangeki@yahoo.co.jp まで


千葉市内でも初めてのサウンドデモがあります。
https://twitter.com/ypachiba
青年PeaceActionちば
戦争法案反対の一点で共同を広げよう!ちばからもっと声を上げよう! 私たちは安全保障関連法案(戦争法案)の廃案を求めます。8/27.17:30~千葉市中央公園集合

月末には「戦争法案廃案!安倍政権退陣!8・30国会10万人・全国100万人大行動」があります。
その時自分がいる場所で声を上げること。自己満足かもしれないけれど何かしらのActionを起こすことが意思表明。

2015年

08月21日

(金曜日)

彼は秘密の女ともだち

フランソワ・オゾン監督作品はいつも気になります。
千葉でも上映予定ですが、待ちきれず、芝居を観る前の時間に見てきました。

彼は秘密

「自分らしく生きたいと願う"女たち"の物語」
やはり、こちらの予想をいい意味で裏切ってくれて満足。
主演の二人は、ハリウッド映画なら主役をサポートして印象を残す名脇役って立ち位置の俳優だろうけれど、さすがオゾン配役です。

映画の前半では、二人を繋いでいた二人にとって最愛の人を失った悲しみに絶望して、生きる意味を見失っておどおどしていたのに、葛藤を一つ乗り越えていくごとに(さらなる葛藤がやってくるんだけれど)、自覚していなかった自分の求めることが湧き上がってくるところが丁寧に描かれています。自分を解放していくだけでなく右往左往しながら現実と折り合うすべを見出していく二人。

GLBTに理解が進んでいると思えるフランスでもマイノリティには息苦しさは変わらない。
とはいえ、生活に余裕があるとそれはいくらか緩和されるのか、ダヴィッド/ヴィルジニアが突き進めるファッションに費やすお金は虚しさの代償かもしれないけれど、溜息がでますし、彼女たちの暮らしぶりは、恵まれている。。。
そのあたりオゾン監督のプチブル的欺瞞?に満ちているとも思え、それをあえて隠さないのが逆に潔いか?



2015年

08月21日

(金曜日)

わぁお!知らなかった、フリーダ・カーロ×石内都

ドキュメンタリー「フリーダ・カーロの遺品」
フリーダ・カーロVS石内都     bg2.jpg

2004年。死後50年を経て、彼女の遺品が封印を解かれた。2012年、メキシコ人のキュレーターの発案によりその遺品を撮影するプロジェクトが立ち上がり、依頼を受けたのが世界的な写真家・石内都。メキシコシティにあるフリーダ・カーロ博物館《青の家》を訪れた石内の前に、フリーダのアイデンティティを支えた伝統衣装やアクセサリー、絶え間ない身体の痛みを想起させるコルセットや医薬品等、膨大な数の遺品が一つ一つ並べられていく。それは喜びや誇りとともに様々な"痛み"お抱えながらフリーダが生きていた証しであると同時に、彼女の記憶をも内包しているようだった。・・・・ (映画チラシより)
熱帯植物が生い茂る生家の庭に、50年間奥まった浴室で眠り続けていた遺品が、石内さんの指示によって次々と引っぱり出されました。「フリーダに呼ばれたのには、理由がある」と言う石内さんは、メキシコの陽光を目一杯浴びた遺品たちとまるで会話を楽しむようにシャッターを切っていきます。その光景を側で記録していたぼくには、長きに渡ってフリーダ・カーロという偉人にこびり着いた苦痛や逸話がしなやかに解体され、もはやフリーダ・カーロという固有名詞ではよびえない“ひとり”の女性に還元されていくように感じられました。 (公式サイト監督コメントより)

フリーダ・カーロに関心がある多くの人にとって周知のことなのかもしれませんが、端くれの私は、これまで彼女の作品に描かれた彼女自身の一部ともいえる衣装や装飾品医療器具が遺品として封印されていたことを知りませんでした。これは今後ブルーハウスで公開されるってことか?
しかもそれらを石内都が撮影していたなんてことも知らなかったです。
その石内都の3週間にわたる撮影作業過程に密着取材したドキュメンタリー映像。

これまで石内都の「Mothers」や「ひろしま」の製作過程を追ったものを映像化した作品を見てきました。
"あの"フリーダ・カーロの世界観を形作ってきたものの一つ一つを、石内都がどのように、これまでのイメージを解き放ち再生?させるのか、また、石内都が彼女にとっての意味を見出していくさまがどのように捉えられているのか。
とても好奇心がかきたてられます、行かねば!

2015年

08月17日

(月曜日)

棄国子女

タイトルと装丁がちょっとあざとすぎるように思えて手に取るのを躊躇していましたが、読み始めたら一気読み。

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長年同居していた恋人に別れを告げられ、母親との強い確執から逃れるために、震災後の日本の凄まじい同調圧力にも耐えられない追い詰められた状況から脱するため、真逆の世界、中南米への旅(放浪)へ向かう片岡恭子さんの、命を脅かされる危険と隣り合わせの旅。

前に書いた「リオとタケル」の著者の中村安希さんの「愛と憎しみの豚」に書かれた、なぜそこまで、といあわずにはいられない過酷な旅がよみがえります。

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2015年

08月03日

(月曜日)

Koide Blue

この本は今年4月に出版されているのに千葉市図書館には所蔵されていなかったので、リクエストしたら、購入してくれました。千葉県内では今のところ千葉市と船橋市に所蔵アリ。

図書館によって、同じ図書が違う分類に廃されていることはままありますが、千葉市では個人の伝記、船橋や国会図書館では洋画の分類です。う~ん。
不思議なことに、この本は幻冬舎メディアコンサルティング発行、幻冬舎発売ですが、両社の書籍検索すると「該当する書籍はありません」となってしまいます。なんらかの作為があるんだろうか、と勘ぐってしまいます。。。

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現実の小出裕章さんの写真をみると、権力に立ち向かって孤軍奮闘する闘士、というオーラは感じられず安心しますが、この画集のKoide さんは、イコマレイコさんの激情がほとばしって描かれ、悲壮な決意を秘めた、理想化された流浪の戦士という雰囲気が漂っていて痛ましくも美しい。

小出さんは、徹底して個人主義で人間嫌いと公言し、自分の残された時間を原発廃絶のためにすべて使うと、淡々と語ります。かっこよすぎて、潔きよすぎて、ついアラさがししてしまうのは、私自身が卑小な人間だからですが。。。

文章をじっくり読み、絵の中にあふれる視線の強さ、哀しさ、静かさ、嘆き、弱さ、、、を見つめ、また文章に戻る。猛暑の中で、このBlue を開いていくと、冷や汗が出てきます。
今のところ自宅にいる時は、自然の風と扇風機と麦茶でなんとか熱中症にならずにすんでいますが、猛暑でエアコン稼動が多くなり、排熱が増えてさらにエアコン利用が増大するという悪循環の末、原発再稼働の声が高くなりそうで怖いです。

2015年

08月01日

(土曜日)

No Museum ,No Life ?

No Museum, No Life?―これからの美術館事典
国立美術館コレクションによる展覧会


こちらもあまり期待せずに行きましたが、存外面白かった!
No Musuam , No Life? とはぶちかましましたね、MOMAT

美術館に欠かせないものを AtoZ 36のキーワード で展示
Architecture 【建築】  Archive 【アーカイヴ】  Artist 【アーティスト】  Art Museum 【美術館】
Beholder 【観者】  Catalogue 【カタログ】  Collection 【収集】  Conservation 【保存修復】
Curation 【キュレーション】  Discussion 【議論】  Earthquake 【地震】  Education 【教育】
Event 【イベント】  Exhibition 【展示】  Frame 【額/枠】  Guard 【保護/警備】
Handling 【取り扱い】  Hanging 【吊ること】  Haptic 【触覚的】  Internet 【インターネット】
Journalism 【ジャーナリズム】  Light 【光/照明】  Money 【お金】  
Naked/Nude 【裸体/ヌード】  Original 【オリジナル】  Plinth 【台座】  Provenance 【来歴】
Record 【記録】  Research 【調査/研究】  Storage 【収蔵庫】  Tear 【裂け目】
Temperature 【温度】  Wrap 【梱包】  X-ray 【エックス線】  You 【あなた】  Zero 【ゼロ】

こんなものが展示されていました。
  

ほう、国立でも、うちらが使っている吊道具と変わらないものだな。。。

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美術品専門の配送会社の梱包箱、出庫・入庫の様子が想像できます。
実際、展示会場の壁のコンパネを組立て、面を均一にして色を塗り、バラバラに搬入された作品をどのように設置するかが映像で公開されていて興味深く見ました。

他にも美術館の所蔵庫の様子も展示、修復前後の作品や、バックヤードでの美術館の様子が窺えます。
そもそもルネサンス期に"額縁"によって絵画作品を移動できるようになって"絵画"として生活の中に生き続けられるようになったという歴史を、様々な額縁を展示するコーナーでは、実際に来館者が歴史的な額の中に映り込み写真が撮影できます!
春に行ったパリの美術館ではフラッシュは使えないがどこでも写真OKで、ルーブルでは中国人の団体客がいたるところでiPadでバチバチ撮影してて驚いたものですが、日本の美術館で写真撮影ができるたぁ、驚き。
日本も時代の流れに逆らえなくなったのかと思ったら、
「今回だけ特別な2点以外は展示物を撮影できることにしました。」とのこと。

キュレーターの企画力がモノを言わせた展示です。海外から目玉の作品を持ってこなくたって、単に所蔵作品展でお茶を濁すのではなく、自前のモノで美術館の本質に迫る展覧会ができるんだぞ、ってことでしょうか。これも最近海外の美術館のバックヤードのドキュメンタリー映画が公開されているのでその影響もあるのかなぁ。

最後の方の「あなた」は、来場者、観覧者、入館者などなど、会場に来る人々が、この作品の前に立つと「あなた」である自分に向き合うことができます。ちょっと屈折したキュレーターの皮肉が効いてます。

さらにキーワードを増やしていくことができそうな、Part2が楽しみな企画展でした。他の美術展より空いてます。猛暑日を過ごすには最適ですよ。

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