SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2012年

03月30日

(金曜日)

ご存知ですか?

先週土曜日アートのハシゴ後半はこちら

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またしてもこれまで知らなかった音楽家
ポリーヌ・ガルシア=ヴィアルドという女性。
彼女が制作した楽譜発掘に貢献された小林緑さんの通信に詳しく書かれています。
音楽一家に生まれ才能育んで開いた人生は多彩。
なのに音楽史では無視されてきたのは音楽界がやはり男性社会だったから。

当日はピアノ独奏、ヴァイオリン、チェロ、声楽がふんだんに演奏されて
初めて聴くものばかりなのに居心地良い時間を過ごせて満足満足。
(ただし声楽はソプラノ苦手だからな~)


2012年

03月30日

(金曜日)

田中敦子、福島秀子

ここ2~3週、週末ほとんど天気が悪かったです。
明日もどうやら午後から雨模様。(何とか昼までもって欲しい)

そんな先週土曜、天気などものともせず(?)お楽しみのハシゴ
まずは東京都現代美術館。
“アート好き”を一応自認するもののアートの世界は広く、
世間の目に触れるものは偏っているので、
不勉強な私が見ることができた作家はほんのわずかに過ぎないと日々思うこの頃。
今回のMOT(東京都現代美術館)の田中敦子と福島秀子の作品は初見のものばかり・・・
ちょうど、田中敦子の足跡をたどり制作現場を撮影した
ドキュメンタリー「田中敦子 もうひとつの具体」の上映会に入ることができ、
その人となりと抽象作品のギャップ?を興味深く見ることができました。

「田中敦子 - アート・オブ・コネクティング」展
田中敦子

金のWork A 金のWork A 地獄門 地獄門

いま世界が「具体」などの日本の前衛アートに注目しています。戦後、欧米の前衛芸術に刺激を受けながら、「今までに見た事のない」新しい芸術をつくろうとした、ストレートでみずみずしい感覚とエネルギーがそこにあふれているからです。中でも田中敦子は、具体グループの中の女性作家として突出した才能をみせました。前衛の女性作家として、オノヨーコや草間彌生が自由を求めてニューヨークに行き、そこで評価されたのに対し、田中は日本に留まり、自分の表現を模索しつづけました。ドクメンタの電気服の展示で注目を集めたのにはじまり、昨年はMOMA所蔵の大作が大きく特別展示としてフューチャーされるなど、「遅咲きの花」のようにその評価は高まりつつあります。
布が風にはためく様から音が空間をめぐるベルを発想し、さらにネオンの点滅から電気服を発想するなど、音や光を使った、50年代の田中の発想の飛躍と豊かさは比類なきものです。「いままでにみたこともないものをつくりたい」華奢な身体に秘められたその強い意思は、2011年に生きる私たちに活き活きとつたわってきます。
ネットワークで世界がつながる現在、電球の明滅、一つ一つの惑星、命の明滅を円であらわし、それをひたすらつないでいった、ネットワーク絵画は予言的ともいえます。アートオブコネクテング、一つの絵画ではなくそれが複数、空間を満たす事でお互いがシンクロしはじめます。田中敦子は現在にむけて、メッセージを発し続けているのです。
 (プレスリリースより抜粋)

もうひとつMOTコレクションの
MOTコレクション特集展示|福島秀子クロニクル 1964- OFF MUSEUM

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<作品> 《作品》 

バレエ実験劇場『乞食王子』の舞台 バレエ実験劇場『乞食王子』の舞台美術

福島秀子は、1940年代末より80年代末まで、絵画を中心に発表し続けた作家です。福島の作品では、スタンプが重要な要素となっています。様々なものを素材にして紙やカンヴァスに押されたスタンプは、運動感に満ちた筆触や、陰影に富んだ色彩とともに幾層にも重ねられることで、絵画空間に独特の響きをもたらしています。
その絵画世界は、1957年に来日し、「アンフォルメル(未定形)」という美術運動を主唱したフランスの美術評論家ミッシェル・タピエに激賞され、ヨーロッパで開催された展覧会に出品を重ねました。「アンフォルメル」とは、未だこの世界のどこにもないものを行為とマチエールによって創ろうとするものですが、タピエは福島の作品のなかに、未知のものに向かって生成されるイメージの力を見出したのでしょう。そうした画家としての活動の一方、彼女は、当時の前衛的なグループにも積極的に関わりました。1951年、創立メンバーとして加わった「実験工房」は、美術と音楽を中心として、ジャンルを横断した総合的な空間(環境)の創造を目指すものでした。福島はこのグループの発表会で、新しいメディアを使った映像作品や舞台衣装、装置等を手掛けています。こうした福島の独創的な営みを回顧する試みは、これまでそう多くはありませんでした。このたびの展示では、多数の未発表作品を含む新収蔵作品を中心に、最初期から晩年に至るまで、福島の追い求めた表現の世界を探ります。

今期のMOTコレクションの見どころ
■ これまであまり紹介されることのなかった福島秀子の作品世界に迫る。
福島秀子は、田中敦子と同時代に前衛的な活動を繰り広げた女性作家ですが、その作品がまとまって美術館で紹介される機会はほとんどありませんでした。このたびは、新規に収蔵した未発表の水彩作品のほか、油彩や映像作品、多数の資料により、作家の世界にふれる貴重な機会となります。
 (MOTのサイトより抜粋)

アートを解釈することなどできないし、したくないので
今回の展示はわがままに見ることができてわたし好み。
福島秀子の「電気服」や「ベル」の発想が面白く、
しかもそのためにほどこされた綿密な図面もアートになっている。
いまから半世紀以上前にあった“伝説”のアンデパンダン展の頃
関西でも活発な活動があったと想像できたのにその作品群を全く知らず
ミーハー心不覚。

2012年

03月28日

(水曜日)

アートでほぐすココロとカラダ

報告が遅くなりましたが、3月18日
港区男女平等参画センターリーブラ主催事業で子育て中の女性を対象に、
SpaceF・わひねのKIMIKAさんのワークショップ
【ママのためのリフレッシュ講座】
~アートでほぐすココロとカラダ~ を実施しました。


アートでほぐす

この日はこんな画材を使いました。(絵の具、クレヨン、パステルなど)
アートでほぐす机

KIMIKAさんのワークショップの始まりは一般的なものと少し趣が違います。
受付時に、テーブルに並べられたタロットカードの中から
直感で1枚カードを選んでもらいます(占いをするわけではありません!)
グループに分かれて、選んだ時の印象や気持ち、イメージなどを1~2分話します。
自分の属性などを語るのではなく、選んだカードの説明をするのでもなく。
(もちろん理由なくパスしてもかまわないのです)それが自己紹介代わり。

カラダほぐしのために気功のスワイショウを数分、
血行がよくなり指先がじわっと温かくなります。
そして、たらし絵開始。まずはKIMIKAさんがデモンストレーション

デモンストレーション
 

全員で大きなロール画用紙に絵の具を垂らしたり流したり吹いたり飛ばしたり。

共同作業2

余分な液を吸い取り、乾いてきたところで、画用紙を囲んで並びます。
自分の前の紙に浮かび上がってくるものの輪郭を際立たせます。
しばらく描いて右へ移動、これを繰り返していき、前の人が描いたものに
さらに追加していきます。

共同作業

描ける隙間がないほど皆さんの手が自在に入っていき完成。
そこで目の前に描かれた絵から浮かんだ物語をつむぎ渡していきます。
そして最後に全体のシェアをします。

みなさんの感想をうかがうと、
「日頃寸刻みの生活の中で自分ひとりで何かに集中することがないので楽しかった」
「久しぶりに画材をさわった」などなど
つかのまの自分の時間を楽しんでくださったようでした。

これまでいろんなところでこのアーティスティックワークを実施していますが
この回の皆さんの集中力や自由な発想の熱さは他では感じたことがないほどでした。
少しの時間でも育児から離れ自分の時間を持つ、
他の人との共同作業でひとつのものを作り上げる、
そんな機会をもつお手伝いができたならよかったと思います。


2012年

03月27日

(火曜日)

西の夜空

昨日今日とようやく夜空がくっきりしています。
天文は全く門外漢ですが、今年は素人にはわかりやすい天体ショーがつづくようです。
この2~3日は6時~7時くらいの西の空に見とれましょう。
http://mainichi.jp/select/wadai/graph/20120326/

月 三鷹国立天文台(3月26日)

我が家の辺りでもほれぼれするよな三日月、金星、木星。
今日の午後は図書館でようやく順番が来た三浦しをんの「舟を編む」一気読み。
読後の満足感に浸って紅潮した頬を夜空見上げて冷まし
今宵は、言語の大海原を進む舟を編む辞書人(?)に乾杯!
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2012年

03月23日

(金曜日)

パンクスピリッツ

2月に都内某所で「パンク教室」!なる企画に参加しました。
企画してくださったRさんありがとうございます!
おかげで長年の夢?パンクファッションやパンクメイクに触れることができ
けっこうナリキリコスプレ気分満喫いたしました、感謝です!

ワークショップの前半はファシリテーターのカムラさんのパンクバンドの軌跡や
70年代80年代の日本・ロンドンのロックシーンの話など。
カムラさんはこんな風に紹介されています。↓
「80年代、日本パンクの草分け、女性だけのバンド「水玉消防団」のヴォーカリストとして活躍したカムラアツコは、その後英国を拠点にする日本人ポップ・グループ「フランク・チキンズ」のメンバーとしてカズコ・ホーキと組み、コミカルかつ演劇的ショーで世界を廻り、また即興ボーカリストとして、フレッド・フリス、ジョン・ゾーン、チャールズ・ヘイワード、ロル・コックシル他と共演した。
その幅広いキャリアを持つカムラアツコが、英国芸術基金2008年シンガーソング・ライター賞の最終選考候補に選ばれたイギリス人、ロバート・ストーリーと組み、歌手としての新しい領域に挑戦したバンドが、この「アイ・アム・ア・カムラ」である。2003年の結成から、ロンドンを中心にライブ活動。昨年、初のアルバムを出す。
曲想のルーツは、民族音楽、シャンソン、即興に根ざす直感性と冒険性。あるときは、30年代の場末のナイトクラブ、 線香の煙に霞む 博多の地蔵尊、スペインの赤い砂、ロンドンの寝室。 日本とヨーロッパの間に移ろう幻影を、劇的で繊細な感情の色で織り上げる。~」
(2009年秋新宿ロフトでの「DRIVE TO 2010」での紹介文より抜粋)
カムラさんのバンド音楽はそれぞれ検索して見て聴いてみてください。
融通無碍な変遷が楽しいです。

WS後半はお楽しみのパンクロックメイクとファッションに挑戦。
「パンクはドレスアップとは真逆のドレスダウンが基本」
音楽的なレベルが先鋭化進化したロックとは違う表現を求めた
ワーキングクラスの音楽のパンクロックバンドが身につけていたのは
Tシャツとロンドンの夏と冬をしのぐ革ジャンと革のごっつい作業靴。
東京でパンクロックバンドが活動始めた当初はステージに上がるバンドはともかく、
客のファッションはさまざまだったのにある日急に黒いレザーに埋め尽くされたそうです。
カムラさんは「その時パンクは終わったと思った」と。
揃いのファッションに身を委ねる精神の有り様は、
常にアンチであり続けるパンクスピリットとは真逆だと。
“なんちゃってアナーキスト”をへっぴり腰ながら自認する私が
音楽はともかく(もうあの激情についていけなくなってしまった)
パンク魂に魅かれるのはそこなんでしょうね~
各自がメイクダウンしたりドレスダウンした姿に
カムラさんがさらにアイデアをくれて手直しすると俄然見違えてきます。
カラーウィッグをただかぶるだけでなく地毛を生かしてアレンジすると
その人らしさが際立ってくるし、地毛を逆立てるやり方もメイクも
色やスタイルの何を基本にするかをベースにすることで誰にも似ないその人自身の
アイデンティティが立ち上がってくるのです。
中途半端な妥協せずに限られた条件の中で追求するパンク魂、
当たって砕けてもへっちゃら!お見事です。

現代のスタイリッシュなパンクとは似て非なるパンクファッションに身を包んで
しばしトンガリハイテンションのひとときでした。

で、どんなパンクスタイルができあがったかと申しますと
写真は人には分かちがたくシュールな出来上がりなので非公開です。
ふっふっふ。(完璧に自己満足の世界でして・・・)

2012年

03月23日

(金曜日)

2012年3月17日(土)「災害と心のケア」報告

「災害と心のケア」~震災後に起きる心理的反応と回復~
を下記のように実施しました。
日時:2012年3月17日(土)13:30~15:30 
場所:千葉市男女共同参画センター2階研修室A2
講師:KIMIKA(きみか)
 心理カウンセラー(認定心理士)、アートセラピスト
   KIMIKAさんのブログ→http://blogs.yahoo.co.jp/lifeforce48
雨の中ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

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まずは、重いテーマに参加してくださった方々の気持ちをほぐす意味でアイスブレイク。二人一組になって、朝起きてから会場へ来るまでの間の気持ちなどを2分ぐらい交互に話します。(聞く側はただ黙って聞くだけ、相槌やうなずきは最小限に“事実”ではなく“気持ち”というところがキモです)
全員でシェアします。

第1部では
KIMIKAさんが昨年2月ニュージーランドのクライストチャーチで体験した震災と現在活動中の南三陸町の状況を聞いた後、災害時の心のケアに関して、詳しくひも解いてもらいました。

◆トラウマ:生死にかかわる体験(自然災害:地震・洪水・火事など、人災:戦争・犯罪・虐待・強姦・DVなど)により出る症状についての話
 ①過覚醒症状(睡眠障害) ②回避・否認行動、感情の鈍麻 ③フラッシュバック、悪夢 
 これが長期化するとPTSD(Post traumatic stress disorder)と言われること など。
◆トラウマ体験に因り症状が出るのは誰にでも等しく当たり前だということ。
◆肉親や友人、大切な思い出、慣れ親しんだ町、肉体的欠損、自尊心などの喪失体験から回復する過程として考えられること。
否認→怒り→取引→抑うつ→受容(諦め、許し)
◆災害反応の過程として考えられること。
茫然自失→英雄(ヒーロー)→ハネムーン期→幻滅→復興
          などなどについて丁寧に話がありました。

◆「(二次被害を防ぐために)どんな聴き方をしたらいいでしょう」というワークでは2つのケースをロールプレイ。どちらが正しいとは判断せず、ロールプレイの感想を話し合いました。
◆望ましい聴き方
 ・話し手の状況を理解しその状況では当たり前のことだと受容する姿勢
 ・聴く、しかし聴きすぎない
 ・“語らせる”ことのリスクを知る(二次受傷もありうる)
 ・被災状況の再体験は新たな傷つきになる可能性がある
 ・共にいる・偏見のない視点          などを念頭におくこと。

※ここに記した内容は私なりにまとめたダイジェスト版です。専門用語の説明など省略しています。詳細については私の思い違いもあるかもしれませんがご了承ください。KIMIKAさんの話を聴いたり話し合える機会をまた企画できたらご案内したいと思います。その折にはぜひ直接!

休憩を挟んで第2部ではクライストチャーチの現在の様子を写真で紹介。
あちらの“復興”は、なかなか進んでいないとはいえ大急ぎで瓦礫の撤去や道路再建が大規模に行われている日本と少し様子が違います。
 当初は軍隊によって警戒態勢が敷かれていた立ち入り禁止区域は今も“レッドゾーン”として柵や金網で囲われています。しかし市民たちの自発的な個々の手によって網に花やリボンやアップリケなどが飾られていたり、道路の陥没や建物の半壊場所に置かれた(工事用)三角ポール(日本の三角コーンに似ています)は毛糸や布などでケーキのようにデコレーションされていたり、金網の前には花で飾られた椅子が置かれていたり。
更地には鮮やかな色の敷石が置かれたり、誰かが置いた青く塗られた冷蔵庫には本が入っていて出し入れ自由になっていて、そこが交流の場になっていたり、

三角コーン

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 がけ崩れ防止のためには船便用コンテナが設置されていたり、レッドゾーンの前には色彩豊かに塗られたコンテナショップが開かれていたり(すでにあるものを再生して利用するアイデア)。

崖

コンテナ
(写真はKIMIKAさんがクライストチャーチで2012年に撮影)
自由な発想で市民が作りだすものを誰も非難したり排除したりすることなく拡がっているようです。
(1年前にKIMIKAさんが柵に結んだリボンがこの2月にまだそのままあったそうです)
日本だったらどうでしょうか・・・
復興について、KIMIKAさんから「“元通り”に“早く”戻るのが復興でしょうか?」という問いかけもありました。
また、心の復興は個々にペースがあり、一概には言えないが、それでも被災者一人ひとりの語りはまだまだなされていない。それどころか、現実は周りから期待される被災者像というものに振り回されてしまうケースも多くあります。

クライストチャーチ在住の日本人たちが被災地とつながるサンドアートプロジェクトを企画して実施したことの報告もありました。その企画の主な担い手はクライストチャーチで被災し日本の震災にも心を痛めている女性たちですが、この企画を実施する過程の中で、彼女たちは東北被災地とつながることだけでなく、自分たち自身の力が少しずつ強まって立ち直っていく力を得ていくこともできたようです。


サンドアート

KIMIKAさんの報告と“災害と心のケア”についての話を聞いて、私たちにできることをあらためて考えます。東北地震や原発の被災者の人だけでなく、身近なところに様々な“被害”を受けた人がいます。専門家でない私ができることは限られています。そんな私がさらに二次被害を与えないよう、また自分も受傷しないよう、心したいと思います。
“聴きすぎない”“語らせることのリスクを知る”が今回の講座から私がいただいたポイントです。

参加者からの感想に「アートやユーモアが支援でも他のことでも必要だけど、そもそも日本には根づいていないような気がする、どうすれば根づくのか、アートワークショップなどの体験を重ねていけばいいのか今後話し合ってみたい」というような言葉がありました。
深刻な状況でもちょっと違う視点から眺めると少しだけ気持ちに余裕が生まれることがあります。枠にとらわれず身近な品物や画材を手にとって遊んでみること、そんな心持ちを置き去りにせず日々暮らす。。。

2012年

03月19日

(月曜日)

今月下旬から4月の講座・イベントいくつかご紹介します

☆「離婚が頭をよぎったら」
聞く 聴く 効く 講座 ~ベストな人生選択のために~
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日 程 : 2012年3月25日(日)13時~16時半
内 容 : 離婚・別居・同居それぞれの選択をした女性の生き方を紹介。
離婚が頭をよぎった時に知っておくと役立つ法律知識や考え方を学ぶ講座。
会 場 : 港区立男女平等参画センター(リーブラ)4階 集会室
講 師 : 伊藤和子さん(弁護士)
定 員 : 女性限定30名(申込み順) 
参加費 : 無料 
申込み : 港区立男女平等参画センター(リーブラ)へ
 TEL: 03-3456-4149  FAX: 03-3456-1254
 メール: libra@career-rise.co.jp
保 育 :無料・申し込み順(1歳以上・未就学児まで)
※保育申し込み締切日:3月9日(金)(申し込み期限過ぎていますのでお問い合わせください)
参加費 無料 
主 催 : 港区立男女平等参画センター(リーブラ)

講師について
●弁護士・伊藤和子(いとう・かずこ)さん
オリーブの樹法律事務所パートナー。1994年、弁護士登録以後、女性、子ども、えん罪事件等人権に関わって活動。DV・離婚事件等を多く手掛ける。2004年から2005年、ニューヨーク大学ロースクール客員研究員。現在、日弁連両性の平等に関する委員会委員長。国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長。共著に、『新版こんなときどうする?女性のための法律相談ガイド』(ぎょうせい)、『人権で世界を変える30の方法』(合同出版)など。
●DV被害者支援専門家・吉祥眞佐緒(よしざき・まさお)さん
一般社団法人エープラス代表。当事者としての経験を基に、被害者が求める最善の支援をめざして活動している。2007年度アウェア認定デートDV防止プログラム・ファシリテーター(実施者)であり、多くの高校などでプログラムを実施している。アウェアでDV加害者更正プログラムと加害者についても学び、プログラムを実施している。


☆日本ペンクラブ女性作家委員会シンポジウム「女性と原発」
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-女性作家は、福島の原発事故をどう捉えたか?未曾有の事態をふまえ、
 脱原発世界への展望を探る

日時:2012年3月24日(土) 13:30開場 14:00開演 16:00閉会予定
会場:東京青山「こどもの城」
日本ペンクラブ女性作家委員会・東京外国語大学亀山科研共催
総合司会:宇澤美子(慶應大学文学部教授・英米文学者)
開会挨拶:下重暁子(日本ペンクラブ副会長・作家)
出演:中島京子(作家)、沼野恭子(東京外国語大学教授・ロシア文学者)、
   萩尾望都(漫画家)、小林エリカ(作家・漫画家)

特別出演:セルゲイ・ミールヌイ(作家・ジャーナリスト)
コーディネーター: 小谷真理 (女性作家委員会委員長・評論家)

※冒頭、小林エリカ氏が1998年に制作したアニメ作品「爆弾娘の憂鬱」を一部映写します。
注意:会場が「東京ウィメンズプラザ」から「こどもの城」に変更となりました。
参加費 500円
(事前申込不要。先着140名 12:30から会場入口で入場整理券配布)


☆『ベーシックインカムとジェンダー』出版記念シンポジウム
~~~ベーシックインカムは家父長制を打ち破れるか~~~
◆4月15日(日)13:30~16:30
◆会場:東京しごとセンター地下・講堂(飯田橋・水道橋・九段下)
※地図は『東京しごとセンター』ホームページで、位置をご確認ください。
問い合わせ…現代書館(電話~0332211321・09061774013)
astrumanimus☆yahoo.co.jp(☆…@に変えて送信ください。)
◆発題者…白崎朝子、野村史子、堅田香緒里・桐田史恵・楽ゆう・ミナ汰・瀬山紀子(本書執筆順)
◆資料代:500円(関西からの執筆者のためにカンパお願い致します!)
◆会場はバリアフリーですが、点字・手話通訳・要約筆記等の情報保障がありません。大変申し訳ありません。また託児もできませんが、会場は広いのでお子さん連れでのご参加を歓迎致します。

『ベーシックインカムとジェンダー』は2009年夏に企画され、昨年11月に出版されました。様々な生きづらさを抱えながらも、自分らしい生き方を模索する当事者たちの生の声を、ベ ーシックインカムとジェンダーの視点から紡いだ本になりました。
今回は関西と関東の執筆者たちが一堂に集まり、座談会のテーマでもある「ベーシックインカムは家父長制を打ち破れるか」という観点から、それぞれの当事者性や実践の中から語って頂くシンポジウムを予定しています。また参加者には最初から7つの車座になっていただき、表題テーマについて語って頂く参加型ワークショップを致します。ファシリテーターには執筆者が入ります。(参加者が発言しない自由もあります。)
『ベーシックインカムとジェンダー』の出版では、平場であること、当事者が語るということに徹しました。なので、車座ミーティング形式で、みなさんと今の想いを分かちあいたいと思います。

2012年

03月14日

(水曜日)

ピナ・バウシュ

今日は水曜レディスデー、あわよくばピナ・バウシュ2本立てを狙ったものの甘かった。。。
「ピナ・バウシュ 夢の教室」はすでに満席 Sold out

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なんとか「ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」は見ることができました。

ピナバウシュ

全編ピナ・バウシュを満喫できるかと思っていたのでその点は期待はずれだったものの
徐々に、ピナの世界観を体現しピナの思想を受け継ぐ
ヴッパタール舞踊団メンバーが、語り、踊る映像に魅せられていきました。
途中まではピナのダンスの二番煎じに見えていたのは私が門外漢だからでしょう^^;
徐々に、その世界観を受け継ぎながら独自に持てるものを注ぎ込んでいく団員たちの
個性が迫ってきました。
3D初体験ですが舞台の観客席にいる臨場感以上のものを体感できた気がします。

上半身を思い切り伸ばして倒して回転させて指先の末端まで神経をいきわたらせ
自分の身体の隅々に精神の高ぶりを反映させる・・・
画面を見ていると高揚しながらも冷静でいる不思議な感覚でした。
舞台が水浸しになり、カフェになり、ダンスホールになり・・・
さらにヴェンダースはピナの舞台空間を自然や都会の中で再現します。

予測不能のことに魅かれる性分なので、ピナの演出する舞台を
リアルタイムで見たかったです、残念。
楠田枝里子がファンだったんですね~
昔彼女の「ピナ・バウシュ中毒」を読んだことをすっかり忘れていました^^;

2012年

03月14日

(水曜日)

今日のNHK BS1

今週深夜NHKBS1の「世界のドキュメンタリー」(来週再放送あるものも)では
当ブログで紹介したこともある「イエローケーキ」「100000年後の安全」を放映するようです。
イエロー

残念ながら時間枠の都合かあるいは意図的に?編集してあるので
本編より短くなっていますが。

そして、今日の地球テレビエルムンド(NHKBS1 23時~)
新聞テレビ番組紹介欄に「NZ砂に描いた祈り」とありました。
昨年2月にクライストチャーチでも大きな震災があり、
現地に多く滞在している日本人の方々は二重に心を痛めておられます。
ニュージーランドに縁がある私たち「SpaceF・わひね」としては
3・11に際してニュージーランドで行われたこの“サンド・アート”にも
関心があり、エルムンドで紹介されることを知りました。
海外情報番組中短い時間だと思いますが、興味を持ってくださる方はぜひ!
東北の海岸線は震災で往時の姿を変えているところが多く、
その再生を願って、クライストチャーチの海岸線に描かれるサンド・アートプロジェクトに
集まった子どもたちや大人たちからのメッセージをごらんください。

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サンドアート

2012年

03月11日

(日曜日)

3月11日のマーラー

3・11特番で各報道が埋められる昨日今日、わたしが唯一見たのは
「3月11日のマーラー」

3月11日のマーラー:「3・11」当夜の名演を“再現” ドキュメント仕立てで伝える--NHK総合
http://mainichi.jp/enta/news/20120308dde012200009000c.html 
◇NHK総合で10日夜11時 毎日新聞 2012年3月8日 東京夕刊


会場は毎年暮れに開かれるケルティッククリスマスの会場として馴染みがある
墨田区のすみだトリフォニーホール、床材が心地よい好きなホールです。

見終わって、じんわり来ました。
きれいごとになってしまうけれど、あの日に、
建物の安全確保や演奏のグレード確保を確認した上で
演奏会を開くことに踏み切ったホール責任者の英断にエールを送ります。
その決断の元、演奏に望んだ指揮のダニエル・ハーディングや新日フィルメンバー、
交通機関ストップした中、チケット購入者全1800人のうち来場した105人にも。
(この日行けなかった人のために6月に再度チャリティで同じプログラムが演奏された)
そしてこのことの意味の大きさに気付き番組化してくれた人にも。

予定されていたマーラーの交響曲第5番がまさにこの日に
ふさわしい?曲目であったことが不思議な因縁で
これまであまり好きではなかった(知らなかった)マーラーに尊敬の念を抱き、
ふだんあまり聞くことができなかった、楽団員の演奏への思いなどを知ると
これまで演奏会に臨んでいた聴く態度をあらためようと思いました。
(ゲンキンだな)

「日常の生活で自分が大切にしていることの軸がぶれないことで、
(自分が“好きなこと”を“非常時”でもないがしろにしない)
騒然とした状況に放り出された時、揺らいでもパニックになっても
なんとか落ち着くことができ足元をすくわれずにいられるだろう」と
漠然と私が思っていることがそれほど間違いではないと思えた内容でした。
“罪悪感”で自分をしばると生きづらくなりますよね。
人に罪悪感を植え付けてしまいがちな“善意の力”に負けてしまわないように
“好きなこと”を見失わず持ち続けるってけっこうしんどいことですが。

ちょっと美化した感はありますがこんな記事も。
http://news.livedoor.com/article/detail/6357786/

2012年

03月10日

(土曜日)

3月後半のあれこれ

3月はメディアは震災一色の様相、それは大切であることはもちろんですが
メディア特有の「右へ倣え」の報道特番によって視聴者が離れていく懸念を
抱くのはわたしだけでしょうか?

毎日新聞で被災地出身の斎藤環(精神科医)と若い社会学研究者二人の鼎談に
興味持ちました。
私たちにとって「東北」とは何か:東日本大震災 被災県出身識者鼎談
http://mainichi.jp/enta/art/news/20120306dde018040046000c.html
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120307dde018040010000c.html

自分たちの問題として考えることを大事にしたいという女性たちへ
お薦めなのはこちら↓
【今月の女の空間おしゃべり会 ご案内】
日 時:2012年3月20日(火・休)13時半〜16時
場 所:女の空間NPO事務所 
ゲスト:やよいさん
内 容:妊娠と震災を経て感じたこと・考えていること
参加費:200円
 東日本大震災の数日前に出産しました。
地震と原発事故から、自分の今するべきことが何なのか、
本当に今していることで良いのか、悩み続けています。
不安と怒りを抱えつつ、
ネットなどで脱原発を唱える人の中に差別的な感情や表現を見ると、
なぜ?との思いにかられます。
「お母さんががんばらないと」という呼びかけや、
放射能の恐怖を述べる際の「障害」の語られ方、
妊娠中に感じたもやもやとつながっている気がしています。
 怒りや不安、もやもやをみなさんと共有できればうれしいです。
詳細▷ http://www.space-for-women.org/talkprogram.html
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女の空間おしゃべり会は、女たちが共有できる
「豊かな空間」をつくりあげてゆくための、
「女たちに遺す私の財産」「精神的財産」が話題の中心です。
毎回、語り手(ゲスト)をお迎えして、
自由にご自分のことを語っていただきます。
予約の必要はありませんが、初めての人を誘っていらっしゃる場合は、
事前にメールでご連絡をお願いします。
みなさまのご参加をお待ちしています。



津田ホールで聴く女性作曲家-第4回
「ポリーヌ・ヴィアルドと「うた」/歌曲・ピアノ曲・室内楽〜その多彩な魅力を探る」
日時:3月24日(土)15時開演(14時半開場)
場所:津田ホール(千駄ヶ谷駅前)
全自由席 ¥3,000
主催:知られざる作品を広める会 tel 03-3331-4010(谷戸/やと)
詳細▷ http://www.linkclub.or.jp/~dowland/Concertinformation2/03_24.html

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「女たちの記憶への旅」プロジェクト/富山妙子・ 公開インタビュー
連続講座第3回 フェミニズム・アートと「慰安婦」
日時:3月31日(土)14時〜16時
場所:世田谷区男女共同参画センター“らぷらす”(北沢タウンホール9F)
主催:「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター VAWW RAC
  tel 03-3818-5903 URL http://vawwrac.org/
※詳細は各主催者にお問い合わせください。


毎日新聞3月9日夕刊「人生は夕方から楽しくなる」
~映画館で老後を過ごしたい~
と題した片桐はいりのインタビュー記事が掲載されていました。
学生時代から役者業に進んでも銀座の映画館でもぎりをやっていたとか。
“映画館”が好きな場所で「もぎりよ今夜も有難う」という著書もあります。

5105+frf5+L__SL500_AA300_.jpg現役書店員さんの書評も好意的

そんな片桐はいりが地元の行きつけのキネカ大森でこんなイベントをやるそうな。
<キネカよ、今夜も有難う vol.2>
●3月31日(土)~4月6日(金)
<キネカよ、今夜も有難う vol.2>
地元俳優・片桐はいりさんと映画を観よう!~ツァイ・ミンリャン特集~
『西瓜』
『楽日』
※「キネマ旬報」をご提示で一般200円引き
◆3月31日(土)最終回上映後、片桐はいりさんと他2名のゲストを迎えトークショー!!◆
トークショーの後・映画を語りたい方達でお茶&座談会をします!(ゲストも参加予定)

新聞には懐かしい紺色の事務服でキネカ大森のチケットカウンターに立つ
片桐はいりの写真がありますがアップされておらず残念。

そういえば、わたしの「芸能人に会いました」自慢ネタは二つ
30年近く前、渋谷パルコに入ろうとした時ぶつかりそうになった
でかくて眼光鋭い女性がまだメジャーになっていなかった片桐はいり。
ギロっとあの眼で正視され「失礼」と言われましたっけ。
周囲に「うわぁ~ぉ♪片桐はいりだよ~」と教えたい気分でした。
もう一つは10年ほど前、
今はなくなった表参道の Nadiff の、階段を下りたところにあったテーブルに
イッセー尾形が座って本を読んでいて、わたしの足音で顔を上げ
わたしと目が合いました。
その頃わたしは原宿クエストホールでの彼の公演によく行っていたので
すっかり友人気分で「おっ、久しぶり」と思わず声をかけそうになり
はっと気付くと手を半分挙げておりました。。。
最近余裕がなくてこんな楽しい一人の街歩きしてないな~

2012年

03月08日

(木曜日)

紹介し忘れ

昨年末より内輪で話題になっていた「幻聴妄想カルタ」

82112.jpg

実際目にすると、“精神的な病を抱える当事者の主導で制作されたカルタ”
という事前情報に先入観を持ってはいないつもりでも、いい意味で裏切られました。
普通に楽しむことを歓迎してくれているので変な思惑を抱かずに遊べます。
カルタの遊び方が指示されていることにより
当事者が常に持たされる“制約”を多少なりとも体験できるかも。
“しょうがい者”かどうかの境界がいかにあいまいだということも体感できるという意味でもお薦めです。

このカルタの制作に携わった方の話を読むと
自分の現状に納得できない状況にある人へのメッセージにもなるかもしれません。

週刊医学界新聞 第2963号 2012年1月30日
【座談会】
卓越した教材としての『幻聴妄想かるた』
新澤克憲氏(ハーモニー(就労継続支援B型事業所)施設長)
武井麻子氏(日本赤十字看護大学教授・学部長)
小宮敬子氏(日本赤十字看護大学教授・精神保健看護学)

内容はこちら⇒http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02963_03

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写真左から,武井麻子氏,新澤克憲氏,小宮敬子氏




2012年

03月04日

(日曜日)

富山妙子さんの新作とコリアン通り

強い雨が降る先週の3月2日(金)、以前告知させてもらった富山妙子さんの
『3.11 富山妙子の絵によるメッセージ』展 『海からの黙示 津波』ほか
をみて来ました。展示作品の三部作はこちら↓
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/disaster311/index.php?content_id=73
このほかにも、これまでのご自身の作品のプリントをコラージュしたものが
箱絵として床に置かれていてどれも魅入ってしまいます。

午後からのシンポジウムシンポジウム「災害・復興拠点としての女性センターを考える」
には参加できなかったのでとにかく富山妙子展だけでも、と。
午前中だったので展示会場を独り占めしてじっくり向かい合えました。
どの作品も大作でエネルギーがビシビシ伝わってきます。
週刊金曜日の表紙にもなって巻頭に冨山さんのメッセージが書かれています。

120302_885.jpgシンポジウムでの富山妙子さんの話では三部作はさらに構想が続いているそうです。
夏ごろには長期にわたっての展示も企画されているようです。
多くの人に直にこの大作を目にして体感してほしいと切に思います。

そして・・・富山さんと縁深い朝鮮文化に触れるべく(こじつけだ)
久しぶりに会う友人たちと新大久保通りへ。
エステも韓流ドラマやKポップにも全く疎いので
新大久保のコリアン通りで韓国料理たっぷり味わって
雨のそぼ降る中とはいえ若者がひしめく路地で、
生マッコリ試飲しキムチ試食し大満足。。。
ああ
現世の世俗の欲望にあらがわない私(開きなおり)

2012年

03月01日

(木曜日)

やはり深刻です。

メディアであまり取り上げられない東日本大震災での女性や子どもたちへの暴力や性暴力、
阪神の震災でも被害があったのにあまり重要視されていませんでした。
今回の震災では東北の文化や地域性もあって、深刻な被害もあるようです。
このことは災害と女性について考える人たちには当初より問題視されていましたが、
マスメディアでもようやく大きく捉えられるようになりました。
毎日新聞でも「避難所、仮設での暴力防げ」と題した記事がありました。

東日本大震災:暮らしどうなる? 避難所、仮設での暴力防げ
 ◇女性、子どもに被害多く 支援団体、対策作りへ実態調査
 東日本大震災に関連して起きた女性や子どもたちへの暴力や性暴力が、相談支援を続けてきた団体によって少しずつ明らかになっている。支援団体は被害実態をまとめ避難所の運営指針や仮設住宅入居後の訪問支援などに生かそうと、情報を集めている。【稲田佳代】

 全国女性相談研究会(東京都豊島区)は、被災地や首都圏の避難所などで女性の相談を受けてきた。会のメンバーで、ふだんは配偶者間暴力(ドメスティックバイオレンス=DV)被害者の支援などに取り組む吉祥(よしざき)真佐緒さん(42)は、数々の被害を見聞きした。

 福島県内のある避難所では、夜間に30~60代の女性が襲われ性的被害を受ける事件が3件起きていたという。若い女性から「私も襲われるかもしれない。怖い」と打ち明けられ知った。気配や物音で、3人が被害にあったことは避難所の公然の秘密のようになっていた。

 加害者は同じ避難所の中年の男とみられ、周囲も感づいていた。男は深酒をして酔っていることが多かった。吉祥さんは、夜間常駐する自治体職員に相談したが「なんとなく分かっているけど、悲鳴が出ず被害の届け出もないので男女の営みに口出しできないんです」と言われた。

 その後に襲われた別の中年女性は「やめて」と大声を上げたため、110番通報で警察が来た。しかし女性は「この年で襲われたなんて恥ずかしい。家族に迷惑がかかる」と被害届を出さず、警察の事情聴取から帰ってきた男は、同じ避難所で暮らし続けた。解決策が見いだせず、吉祥さんが男に直接抗議したところ、男は当てつけのようにズボンを脱ぎ下半身を見せた。

 女性たちが声を上げないことについて、吉祥さんは「被害者や加害者、警察官、自治体職員らが全員顔見知りの中で、丸く収めたいという思いが働くのかもしれない」と推測する。

 酒に酔った男性同士が避難所でケンカしているのも目撃した。避難者の女性に尋ねると「毎日です」。暴力を見せることも虐待の一種だ。ケンカの様子を子どもも見ていた。

 女児からは、トイレに男性がついてくる、更衣室をのぞかれる、ひわいな言葉をかけられるなどの訴えが多かった。ボランティアの男性から「チューして」と迫られた子もいる。
     × ×
 昨夏までに多くの被災者が仮設住宅に移った。全国女性相談研究会が仮設住宅を巡回するようになると、10月ごろから相談内容にDVが目立ってきた。「女性相談」と掲げると人目を気にして相談できない人もいるため、「女性限定のハンドマッサージ」と呼び込み、女性たちの声に耳を傾けている。

 吉祥さんが仮設住宅に着いた途端、一室から「てめえこのやろう!」という怒鳴り声と大きな音がしたこともあった。妻が暴力を振るわれているらしく、その家の子どもはおどおどしていたという。

 被災地には、暴力を生みやすい環境要因が増えた。大切な人や仕事を失った喪失感からのアルコールやギャンブルへの依存、夫婦が一日中顔を突き合わせていなければならない狭い仮設住宅、放射能の問題と子育てに対する夫婦の認識の相違、義理の親との望まない同居……。

 吉祥さんによると特に多いのは、震災で失業した夫が義援金や東京電力の賠償金の使い道を勝手に決めてしまうケース。妻が注意すると逆上し、暴れる。生活費を使い込んで渡さないことも経済的なDVに当たる。だが妻のほうが「仕方がない」と我慢したり、「あなたがしっかりしなきゃ」と周囲から励まされることが多いという。

 吉祥さんは女性に、頼れる相談先を1カ所は確保しておくことを勧める。誰かに話せば、「何か分からないけれど生きづらさを感じている女性が、『これはDVかもしれない』と気がつく第一歩になる」からだ。
     × ×
 これまで、大震災に関連した女性と子どもへの暴力について、公的な調査は行われていない。

 性暴力問題などに取り組む被害者や看護師らでつくる「災害時の性暴力・DV防止ネットワーク」は、震災から半年間に、被災3県で少なくとも14件の暴力被害を把握している。報道や被災地の医療関係者からの情報、メンバーが見聞きした情報をまとめた。

 地震による停電中に部屋へ侵入してきた男に女性が襲われた事件や、中学校に寝泊まりしていた女性ボランティアが襲われた事件など強姦(ごうかん)・強姦未遂が4件、強制わいせつが4件、DV2件などだ。DVの1件は、宮城県石巻市の仮設住宅で起きた。男が酒に酔った内縁の妻の顔を殴り、両手両足を縛って頭に布団をかぶせて死亡させたとして逮捕致死罪で起訴された。

 代表の山本潤さんは「平時でもDVや性暴力の被害は訴えにくい。災害時はなおさら沈黙してしまう。被災者から『東北は男尊女卑の文化が根強いから仕方がない』と、あきらめにも似た言葉も聞いた。地域性に配慮した実態把握や支援をしたり、ふだんから暴力防止教育を行ったりすることが必要」と訴える。

 被災地の女性支援に取り組む団体でつくる「東日本大震災女性支援ネットワーク」は3月末まで、被害情報をアンケートで集めている。隠れた被害実態をまとめ、現在、国や地域で策定が進む防災計画や復興計画に反映させようとする取り組みだ。信頼できるデータがあれば、女性が暮らしやすい避難所作りや、他人の目が届かない仮設住宅の支援などの必要性を、行政や市民に納得してもらいやすくなる。

 「被害者本人か、直接被害者から話を聞いた人」の協力を呼び掛けている。情報を提供できる人は同ネットワーク調査チーム(電話03・3830・5285)まで。周囲に知られたくない人には郵送方法などを配慮する。

毎日新聞 2012年3月1日 東京朝刊


3月17日にSpaceF企画で「災害と心のケア」講座を実施します。
東北・ニュージーランドのクライストチャーチの被災地での支援活動報告と
現地での心のケアワークを共有してみませんか。
災害と

2012年

03月01日

(木曜日)

ピナ・バウシュ

ピナ・バウシュを知ったのはアルモドバル監督の「トーク・トゥ・ハー」でした。
ヴィム・ヴェンダース監督の「Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」が公開されています。

ピナバウシュ

3Dをなるべく避けていますが、これは見てみたいかも。

もう一つ3D「世界最古の洞窟映画3D忘れられた夢の記憶」
これもエイラシリーズ「エイラ-地上の旅人」読破したものとしては関心ありあり。

洞窟

期せずしてどちらもドイツ映画の巨匠が3Dで撮影してるんですね~

ハリウッドでは3D流行なのにアカデミー賞では敬遠されているらしい。
毎日新聞の記事によると
アカデミー賞:色濃く出た復古調 「アーティスト」5冠、「3D」との戦いで勝利
 【ロサンゼルス堀山明子】26日(日本時間27日)発表された第84回米アカデミー賞は、白黒無声映画「アーティスト」(ミシェル・アザナビシウス監督)がフランス映画として初の作品賞を獲得し、話題をさらった。主人公は1920年代にハリウッドで活躍した無声映画スターという設定。今年は過去を懐かしむ作品が多く、仏製ハリウッド映画が米国のノスタルジーに拍車をかける形となった。

 「アーティスト」は作品・監督・主演男優賞など5冠を制覇。巨匠マーティン・スコセッシ監督の初の三次元(3D)映画「ヒューゴの不思議な発明」は、撮影・美術・視覚効果など技術系の5賞にとどまった。「3D対無声」の戦いは、アナログ字幕に軍配が上がった。3D映画は2年前、巨匠ジェームズ・キャメロン監督が挑んだ「アバター」でも受賞を逃しており、アカデミー会員の3Dへの抵抗感は根強い。

 ◇過去の成功に学ぶ
 作品賞候補の9作品のうち、単純に現在が舞台になっているのは、脚色賞受賞の家族再生ドラマ「ファミリー・ツリー」だけ。ヒューゴも映画創成期の製作者の実績をたたえる内容。脚本賞受賞の「ミッドナイト・イン・パリ」(ウッディ・アレン監督)は、主人公が20年代にタイムスリップし、作家ヘミングウェイと文学談義する。現実の社会変革が行き詰まる中、過去の成功話から自信を取り戻そうとする流れがうかがえた。

 一方、米国で昨年の興行収益トップだった「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」は作品賞候補から外され、無冠に終わった。映画ファンの間にはアカデミー賞が時流とかけ離れているという不満がくすぶっている。

 ◇会員構成に偏り
 授賞式の1週間前、地元ロサンゼルス・タイムズ紙は、投票権を持つアカデミー会員5100人(全体の89%)を調査した結果、94%が白人、77%が男性だったとスクープした。平均年齢は62歳で、50歳以下はわずか14%。会員は非公開のため不透明だったが、白人・男性・高齢者が中心という実態が明らかになり、構成に対する批判が再燃した。

 復古調が色濃く出た今年のアカデミー賞に対し、CNNインターネット版は「過去で立ち往生?」と疑問を投げかけた。無声からトーキーへ、50年代は白黒からカラーへ、そして2000年以降はアナログからデジタル、3Dへ。映画産業の移行期を迎えた今、価値観の変化をどう受け入れるのか。アカデミー賞は「アーティスト」の主人公と同じ課題に直面している。


アカデミー賞の会員の偏りの実態を数字であらためて知ると
アカデミー賞の威光も今さらですが薄れますな~

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