SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2018年

06月02日

(土曜日)

世界を変えた~

前日、酔いのまま書いた「世界を変えた100人の女の子の物語」
世界を変えた100人の女の子

今日昼間のランチミーティング(?!)でも話が盛り上がりました。
見開きで一人の女性を取り上げてくれます。一面のイラストがいいんです!
被伝者が古今東西老若の女性たちなら、描くアーティストの画風やタッチも様々で実に楽しい。

原タイトルは"Good Night Stories for Rebel Girls" !こちらの方が断然いいでしょ!

今日のミーティング参加者の一人は、小学校低学年の女の子と保育園の男の子の姉弟に、寝る前に二つずつお話を読んで聞かせているとのこと、目を輝かせて聞いている二人を想像するとこちらもわくわくします。

そしてほぼ同時期に発行された「世界を変えた50人の女性科学者たち」(WOMEN IN SCIENCE)
こちらは、少し対象年齢が上がるでしょうか。
世界を変えた50人の女性科学者_

「世界を変えた100人の女の子の物語」とダブっている人ももちろんいますが、こちらは時系列に登場するところがありがたい。
個人的にはヒュパティアが主人公として描かれた映画「アレクサンドリア」をもう一度見たくなりました。
これからゆっくり読むとしましょう。

また、今日紹介してもらった「キュロテ 世界の偉大な15人の女性たち」
kキュロテ
フランス発!
仏・女性人気No.1のペネロープ・バジューならではの、キュートでユーモラスな女性偉人伝!

<目次>
・ヒゲで一世を風靡したバーの女主人 クレモンティーヌ・ドゥレ
・最強&最凶!列強の侵略から小さな祖国を守り抜いたアフリカの女王 ンジンガ
・“西の悪い魔女”を演じた、心優しきホラー女優 マーガレット・ハミルトン
・国の平和に身を捧げた美しき3姉妹 コードネーム:ラス・マリポサス(ミラバル姉妹)
・言葉通りの“永遠の愛”を貫いた女性 ヨゼフィーナ・ファン・ホーカム
・勇猛果敢なアパッチ族の女戦士 ローゼン
・“水中のヴィーナス”と呼ばれた、水着の開発者 アネット・ケラーマン
・アフリカ大陸を横断した初の女性冒険家 デリア・エイクリー
・人種差別と戦い、孤児救済に尽力した黒人ダンサー ジョセフィン・ベイカー
・大人気キャラクター「ムーミン」の生みの親 トーベ・ヤンソン
・古代ギリシャ初の女性医師 ハグノーディケー
・DV夫に別れを告げ、祖国を救った平和運動家 リーマ・ボウイー
・アメリカ最古の灯台を守った老女 ジョージナ・リード
・性別適合手術を世に知らしめた“女性” クリスティーン・ジョーゲンセン
・中国史上唯一の女帝 武則天(則天武后)


初っ端の人選からして、かなり面白そうですよ!

2018年

06月02日

(土曜日)

世界を変えた100人の女の子の物語

「世界を変えた100人の女の子の物語」
世界を変えた100人の女の子

くくりとしては児童書のようですが、大人だって知らない世界を教えてくれます。

地球上に人間が生きられるようになって、どれだけの女の子が"世界を変える"ことに関わってきたのか?
結果的に世界の流れに一石を投じたとしても、それは本人が確信していたことではなかったことの方が断然多いに違いない。

彼女たちは自分が置かれた環境に甘んじることなく、"夢"を自覚してひたすらに進んだ結果、周囲だけでなく世界へ影響を及ぼす結果となった。
その影響力の大小や後付けの評価を重んじるのではなくて、今現在のリアルな実感からこの100人は選ばれた(残った?)んだろうな。。。

2018年

05月19日

(土曜日)

香山リカと北原みのりの対談本

「フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか」
フェミニストとオタクは


 香山リカと北原みのりの対談集。各項目で、私が"なんとなく腑に落ちない"と感じていたことを整理してもらえスッキリするところ大なのですが、厄介なことに、問題の根本や解決策が一気に開けるわけでもなく、さらに悶々としていくことになるわけです。。。

 私自身は物事の本質を深く掘り下げて探求することが不得手なので、これまで論客と言われる人たちの発言や文章を読んではぼんやりと理解したつもりでも、言葉を記号化して受け取っているだけかもしれないという危惧の念は常々抱いておりまして。
なので、この二人の対談を読んで、自分の理解度を測る手立てにできるかも、と虫の良いことを思いながら読みました。
 自分はフェミニスト北原とオタク(&リベラリスト)香山のどちらに近いかと言えば、年齢も好みも近い香山派かもしれない。香山リカのあとがきにも頷く点が多々ありました。
 
 最近は、時に研究室や診察室から外へ出てヘイトスピーチと戦う医師香山リカ、そして反対勢力が強くなっている慰安婦問題に毅然と戦う北原みのり、二人が安全に脅かされながらも、このややこしい「性の商品化」と「表現の自由」を再考してくれたことに拍手とエールを送ります。(何の力もないけれど)

2018年

01月18日

(木曜日)

広辞苑と三浦しをん

販売開始早々、LGBTの説明誤りの残念なニュースですが、
新・広辞苑、「LGBT」の説明に誤り 岩波書店が修正を検討

個人的に手を回して?入手した予約特典非売品付録、三浦しをん執筆の「広辞苑をつくるひと」😂
ちゃんと岩波文庫の装丁(よく見ると多種多様の生き物が‼︎)、
カバーには「をも見よ参照(図書館用語)」?のような手指のイラストがうっすら描かれている!
広辞苑5
三浦しをんの探訪シリーズのスピンオフ?「舟を編む」の読者ならずとも興味津々!

小冊子といえども、本にまつわる仕事の末端にいる人間にとってはマニアックな情報満載だ。
三浦しをんが取材するのが、岩波書店本社の編集部ではなくて、言葉の差異(特に"動詞")にこだわり語釈や用例を担当する国立国語研究所、初版刊行時から活字を開発してきた大日本印刷、辞書のイラストを担当してきたデザイナーと監修者、本体を入れる函を作る製函所、そしてラストは製本会社、というラインナップがイイ!

紙ベースの辞書が好きだけれど、言葉を言葉で言い換えただけにしか思えない不全感を抱く事が多い。
今回国立国語研究所のインタビューの章を読んで、研究者もそこのところをなんとか改善しようと、並々ならぬ苦心と努力やこだわりをもっている様子に触れて、予想以上の途方もない時間や労力に驚くとともにワクワクした。

「ほかの言葉を借りないと、ある言葉の説明はできない。でも言葉を使えば使うほど、意味が逃げていくような気持になることがあります」・・・
 語釈を書くときのポイントとして、「なるべく短く、端的に」というのはもちろんのこと、「むずかしい単語は使わない。語釈に出てくる単語の意味がわからず、また辞書を引かなきゃいけない、という事態が起きないよう、なるべくわかりやすい単語を使って説明する」というのが重要なのだそうだ。
(第1章 国立国語研究所 言葉の差異に萌える辞書の猛者)

特に"動詞"の語釈を検討する女性3人チームの奮闘には目から鱗が落ちた。ってか、これまで辞書の編纂に携わってきた歴史を思えば男性目線での辞書作りであったから、特に"家事用語"などが抜けおちていたり大雑把なのだ。
今回のLGBTの説明誤りの件でも、"名詞"の分野担当に、ジェンダーや性への正確な見識が備わっていれば防げただろう。
「舟を編む」でも若い女性(映画では黒木華)が編集者の一員となって新たな視点が広がっていたことを思えば、三浦しをんの辞書への思いがさらにわかってくる。

2017年

12月20日

(水曜日)

ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話

「ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話」

ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話

「精霊の守り人」も最終章、佳境に入っております。

そんな折に、上橋菜穂子の往復書簡集が発刊。

読み始めてみて、先に進むのが少し怖くなっているところです。私はどこへ連れていかれるのか・・・

上橋菜穂子と、彼女が癌を患った母をなんとか助けるべく奮闘する中で偶然に知己を得た、聖路加の気鋭の漢方医、津田篤太郎との対話(書簡のやりとり)です。その"偶然"に"物語"があることにも不思議な力が働いたのか・・・

二人の文章力に引っ張られて、思考を揺さぶられながら読了。

二人の抱くイメージと、私が似たような感触を持つとしても、それは二人洞察のレベルには深さも広さも全く遠く及ばないとはわかっていても、自分が今感じている日々に対する思いがシンクロしているようで、気分が落ち着きました。

「精霊の守り人」が放映されて、視聴者から、この物語の中に、ナユグという、この世と重なり合って存在するもう一つの「目に見えぬ世界」があることを、どういうものか想像できないという声が生まれていくことを目にした上橋菜穂子が大学でのエピソードを挙げていて、それはとても納得のいくものでした。

「私は、十年ほど、大学のゼミで、学生さんたちに『ハリー・ポッター』とル=グウィンの『ゲド戦記』を読んでもらい、様々な角度から議論させてきましたが、『ハリー・ポッター』は読めるけれど、『ゲド戦記』が読めなくて脱落する学生さんが、毎年現れます。

~~主人公ゲドが学んでいく魔法は、世界の均衡に深く関わる、いわば「目に見えぬ」力です。世界がなぜこう在るのか、誰もまだ見出すことができていない何かが、この世にはあるのではないか―そういうことを想像して、はじめて、強い衝撃とともに胸に迫ってくる「魔法」なのです。その魔法の在り方に困惑して、「先生、ル=グウィンって下手だね」と、言った学生さんもいました。

~~目に見えないものを想像するのは本当に難しい。受け手として想像することが難しいだけでなく、目に見えないものは、その存在を伝えることもまた、とてもとても難しい。そして、育ってきた文化が違うと、「想定の箱」も、また変わってくるようです。


まぁとにかく、人間の在りようについてこれまでも色んな人が様々に語りついでいて、腑に落ちたり疑問を投げかけたりしてきたわけですが、二人の思索が巡る言葉はじわじわと響いてくることが多く、以前はほとんど具体的にイメージできなかった"死"について、少しずつ向き合うことが多くなってきた今の時点の私にありがたい方向を示してくれるようでした。

リアルタイムで2017年の今を、地球的に生きとし生けるあらゆる生命体や、人間が生み出して今や人間をコントロールしシステム化するかも知れない人工物AI も含めた視点をもって、"生"に向き合っている二人の話。
冬の長い夜にじっくりと読むと、ほの暗いところに追いやられているような最近の状況に、少し違う視野をもたらしてくれると思います。時間が許せばぜひ。

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