SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2017年

06月26日

(月曜日)

毎日かあさん最終話

16年間連載されていた西原理恵子の「毎日かあさん」が本日をもって終了!

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寂しいです。月曜の楽しみがなくなってしまう・・・今日の毎日新聞は永久保存だ!

16年前に連載始まったときは毎日新聞の英断!と一人喜んでましたが、当初は「汚い」と評判がよろしくなかったとか。
それが今や、新聞休刊日の月曜日に読めないのはイヤダという読者の声で、休刊の時は前日の日曜に掲載されることになってました。

子育て応援はいいとしても、「家族礼賛」(どんな形態でも?)が彼女のポリシーと思われ、そこがちょっとなぁ、ですがね。

2017年

04月22日

(土曜日)

ハイブリッド

直木賞と本屋大賞のダブル受賞作品
恩田陸「蜜蜂と遠雷」
蜜蜂と雷鳴

メジャーな受賞作やベストセラー小説はふだんは避けていますが、久々に読んだ恩田陸、読みだしたら止まりません。クラシック音楽に詳しくないミーハーファンですが、iPhoneのYouTubeでコンクールの課題曲リストの楽曲を聞きながら読みすすめていくと、クラシックが現代にもたらす感動に興奮します。
浅い理解でしかないですが、文章で音楽を表現することの凄さ、これまでの佳作をあれこれ思い出しながら、先へ先へ、でも読み終わりたくない!
音楽の素晴らしさと同時に、この作品の隠されたキーワードは本文にも何度も登場する"ハイブリッド"だと勝手に解釈しています。

(ハイブリッドとは「異なった要素を混ぜ合わせたもの・組合わせたもの」または、「雑種」という意味です。元々は「雑種」という意味で、その雑種でも「飼い豚と野生の猪の混種」が語源のようです。その意味から「混合」という意味でも使われています)

主要登場人物の多くが混血の人たちです。彼らの存在が、世界を、人類を、地球を救う鍵なんだ、と、まだ読んでいる最中ながら強く感じます。"移民排斥"する人たちが掲げるあやふやな根拠に、ちょっと待てよと声を上げることが必要なんだと求められている気がしてなりません。

幻冬舎の特別サイト、味なことやってくれています。

2017年

03月31日

(金曜日)

めんどくさいおじさんたち

「暗幕のゲルニカ」

ゲルニカ_l

ピカソに造詣が深い原田マハが満を持して執筆したのでしょうか。単純な私は、読了後あの"ゲルニカ"の本物の前に立ちたいと願わずにはいられません。
ここに描かれるピカソはそれほど複雑な人間としては描かれていないと私には思えますが、周囲が翻弄されるという意味ではやっかいな人物には違いなさそう。これまで機会があればこの偉大なる傲慢な利己主義者の、時に圧倒的なパワーや時に言葉を失うほどの世界観を体感してきたものの、"葛藤"を"確信"として表現していくさまを文章として読んでいくと目の前にゲルニカが立ち上がっているように思えました。
原田マハの一連の芸術家をモデルにして事実を織り交ぜたフィクションとしての作品とは一線を画しているのは、「芸術が、この混迷さが進む政治や社会に何ができるのか」という強いメッセージ性でしょうか。
それなりのボリュームを一気に読めました。

「猿の見る夢」
猿の見る夢_w

これは完璧にジャケ買いならぬジャケ読み、あの鴨居玲の真紅の道化師!この絵と向かい合った時の気分を思い出すと今でもざわついて落ち着かなくなります。なぜこの絵を表紙に??まだ読んでいる最中なのですが、自らを「俺は小さい男だ」と自虐的に言っている主人公は、この絵の悲痛な嘆きのスケールには及ばない。。。手にしたものは何も捨てたくない男のサガを愛おしいと語る桐野夏生のインタビュー。。。
わたしは自分がオヤジ気質だと認識しているのですが、ここまで底が見えているのに自覚が薄い男を描ける桐野夏生、、、やはりあなたもオヤジだ。。。目にしたくない、心地悪いものをつぶさに言語化せずにはいられない作家のサガか。
最近の彼女の作品になんとも後口の悪さを感じるのは、それに持ちこたえられない私のヤワサか。えぐい物好きながら貧しい読解力しか持ち合わせないことをあっさりとあしらわれるのは快感ですが。。。

2017年

03月19日

(日曜日)

総理の夫

「総理の夫 First Gentleman」原田マハ著(文庫版)

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まずは表紙の絵がいい。読み終わって気づきました、好きな猪熊弦一郎の線描画の鳥!元キュレーターの著者も好きなんでしょうか?

著者のアート関連の著書「楽園のカンヴァス」読んではまりました。いろんなジャンルそれぞれ面白い。
今回の「総理の夫」は、政治家のスピーチライターを志願する女性が主人公の「本日は、お日柄もよく」の流れか?
「本日は~」で主人公が弟子入りする伝説のスピーチライター久遠久美も登場するし。

時代設定20××年、ジャンヌダルクのごとく破綻寸前の日本を救うために立ち上がったのは、頭脳明晰、清廉潔白、容姿端麗な相馬凛子、そしてそれをFirst Gentleman として支える決意をする鳥類学者の夫相馬日和。

主役"総理の夫"は、著者の脳裏に絶対長谷川 博己がイメージされていたのではないじゃろか?
日本で最も若くてしかも女性初めての総理となる相馬凛子は・・・同名の菊地凛子は、、、ちと物足りませぬなぁ・・・

著者のインタビューにもあるように、フィクション、というか、もう、ファンタジーのような総理誕生ですが、丁寧な調査に裏打ちされているので、壮大なる虚構の中でしばし日本の政治のダイナミックな好転に思いを寄せることができます。と同時に今私自身ができることに目を向ける覚悟もじわっと湧いてきます。

文庫版の解説者がアッキーこと安倍昭惠には驚きました!出版される時には今の状況はさすがに予想されていなかっただろうなぁ、ってか、アッキー、家庭内野党とは名ばかりだったのか、それとも。。。

2017年

03月08日

(水曜日)

最近のイタイ本

「レッツ・ゴー ばーさん」 平安寿子著

レッツゴーばあさん

久々に読んだ平安寿子、蜜と毒が沁みます!
還暦世代(=プレばーさんと平安寿子に称される)の中途半端な生態を、時にあまたある健康本や医事情報のように、時に電話ショッピングのようにあげつらって、自虐の態にまかせて自己弁護の冷や汗をふんだんにふりかけてくれます。
自覚のある人にはさらに深くえぐるように、言い訳でごまかして我が身の有様を見ぬ振りしている者には「ご同輩」と寄り添う風を装い、自覚無しのものには耳のそばで(目の前で)警告!!!を、忖度せずつきつけてくれます。

読み進むにつれて、世間では一括りにされがちなプレばーさん世代だって、当然個々の人生の来し方によって考え方や生き方が違っているし、それをお互い譲らない、でも共感度は高い、というゆるぎない事実が丁寧に書かれていきます。

字数少なく薄めの本なのに意外に読み進むことに時間がかかる。前半は「そうだよそうだよわかってるんだよ!」とサクサク文章を追っておりましたが、半ばからなんだかしみじみしてきて、読み進む速度がゆっくりに。さて結末はあるのかないのか。。。
ご同輩の方々、ぜひ。

「なんでわざわざ中年体育」 角田光代著
なんでわざわざ中年体育

こちらは、著者本人が自ら中年の域に達した頃から雑誌連載企画で"運動"にチャレンジしたレポートをまとめたもの。
冒頭に、若い頃は中高年がスポーツや体力増強に励む姿を「イタイ」と思っていたし、己が身をそこに投じることもイタイと思うと記してあります。
著者は運動嫌いを自称しできるだけ辛いことを避けたいのに、作家のサガゆえか性格からか、少しでも好奇心をくすぐられると、楽観的に苦行?に挑んで、ひどく後悔するというパターンを繰り返します。
巷で流行っているとか今注目されているとか、編集者からの情報が届くととりあえずやってみる。スポーツの効能には疑心暗鬼であくまで著者本人にとって魅力が有るか無いかの判断、なので、スポーツお奨め本では決してない、ところが私にとって面白い所以でしょうか。

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