SpaceFわひね(wahine) 

一人ひとりが思いを、あるときは共有し、あるときは自由にたゆたう。。そんな場所をめざして 

2017年

08月14日

(月曜日)

鴻池朋子

いくつになっても、もの知らずな自分と出会うことは恥ずかしくもあるが、ワクワクすることでもあります。

ふと目にした紀要の論文に取り上げられていた"鴻池朋子"の作品のモノクロの写真から目が離せませんでした。ピンポイントで好きだよ、これ!

無気味で、どこか不穏なユーモラスなものも見え隠れ、誤解されそうな危険な匂い、子どもと狼、闇と短剣、蝶や森や動物たちの自然に融けこまされていく人体(あるいは生まれる?)、精霊、骸骨・・・・ことばの無い世界、動物が発している"ことば"・・・
わぁ!!なんだかわからんが凄い。自分が無知なのは重々承知しているものの、遅れをとった!
一回も現物の作品を見てないんだ、私。

対談が収められている「どうぶつのことば」に、アートを言語化するのが苦手で、自分の作品を美術(業界)用語で解説・解釈されるとき「違う!」と思うがそれを表現することも困難だ、と言うような話をしています。その話を読んでとても共感でき、かつ見る側の人間として安心しました。
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また3.11以後全く作品を主体的に作ることができなくなったことも語っています。
いやぁ、しばらくこの人の作品を追っかけてぞくぞくさせてもらおう。
みみお1

2017年

07月25日

(火曜日)

最近行った美術展 2

すでにご覧になった方も多いであろうアルチンボルド展

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こちらも学生時代に画集を初めて見た時に、パロディや機知・奇知に富んだヘンテコさに狂喜乱舞したものでした。5月の実術館巡り旅でも観たい作品のトップ5の一つでした。で、ウィーン美術史美術館のアルチンボルド室で堪能しました。

まさか日本でこんな回顧展があるとは、旅を計画していた時は知らなかった。。。
アルチンボルドの四季シリーズが何組もあるとは迂闊にも知らず、彼の巧みな細部へのこだわりにやられました!

一番わかりやすいのが「夏」。
今回の展示(デンバー美術館蔵)では肩上部に"1577"という数字が模様として浮かび、私がウィーンで見た「夏」の同じ個所には"1563"と読み取れました。いずれも制作年と考えられるそうで、同じ構図でありながら、色彩や縁取りに変化があって面白い。
模写もなされたでしょうから、幾組みものバージョンがあるかもしれません。
これは、当時のハプスブルグ家の勢力を国内のみならず周辺の国々へアピールする意向に沿ったアルチンボルドが、プロデューサー的役割を担っていたことを示すらしい。

ウィーン王宮博物館に、この博覧強記の収集品を盛り込んだ部屋があるそうです。王宮博物館には王侯貴族の贅沢で絢爛豪華な品々が見られるだけだろうから入館する気がなかった。。。出たとこ勝負の旅ゆえ、事前の下調べ大雑把(泣)

2017年

07月24日

(月曜日)

最近行った美術展

10年以上前佐倉市の川村美術館で初めて実物をみた時衝撃的だった。そして今年ウィーンで再会できたジャコメッティの作品、それを日本でこんなにたっぷりとみられるとは!

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先日BSTBSで放映された「サワコのひとり旅 in フランス~天才彫刻家ジャコメッティを訪ねて~」で、今回の展示にコレクションを提供しているマーグ財団美術館の庭園に「歩く男Ⅰ」などが点在している風景を見ることができた。オークションで高額の値段がついたのに。ジャコメッティの遺志で屋外に展示されているそうな。屋内の照明の下ではなく、自然光と風の中であらためて向かい合いたい。

ジャコメッティの伝記映画『Final Portrait』
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ジェフリー・ラッシュ、まさに適役!
ジャコメッティのプロフィールを読むにつけ、「こんな人」は厄介だ。。。人生の楽しみをほとんど犠牲にして作品をつくりあげることのみに専念する日々、興味深いけど面白味は少ないだろうなぁ。

2017年

06月10日

(土曜日)

ミュンヘン日曜日

5月28日(日)フルに動けるのはこの日が最後。日曜日の朝は教会のミサ(パイプオルガンの演奏が目当て?)
市庁舎の機械仕掛け時計の前で昼に待ち合わせで、友人と別行動。

私はウィーンでは行けなかったユダヤ博物館へ。ここでは第二次大戦中のミュンヘンに暮らしていたユダヤ人の生活を窺がうことができる。収容所の悲惨な状況を知ることももちろん避けてはいけないけれど、この博物館のように、数十年前にどのような人々が現代の自分が住む町でどんな暮らしをしていたのかを目にすることで、地続きの生活が突然断絶されることの重さを実感できる。
写真撮影ができず、この博物館のユニークな展示方法を説明することがうまくできませんが、常設展のほかに現代作家の特別展示も開催されていて、スポーツと歴史・戦争の関係を淡々と数字を元に想像できるようになっていて、これも興味深いものでした。
ただ、館内は観客が少なくてもったいない。。。ま、好天の休日はみな屋外で過ごすのね~

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市庁舎の機械仕掛けの時計台の前は観光客でごった返しておりましたが、なんとか友人と再会?し、ミュンヘンの本命のアルテ・ピナコテークへ。日曜日の国立美術館は入館料がなんと1€!!ありがたく恩恵にあずかりました。
が、なんとアルテは改修中で全館の半分しか見られない!ブリューゲル親子のコレクションやクラーナハを見られずガックリしましたが、さすがに目玉のデューラーの自画像や四聖人や、ルーベンスはたっぷり。

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次に向かったのは「地球の歩き方」に紹介されていた、現代アート、特にアンディー・ウォホルの作品を数多く所蔵しているというブランドポルスト美術館(こちらも1€)、しかし、パンフレットをみてもウォーホルのウの字もなく???スタッフのオジサンに尋ねてみても「今はないです」てな反応。とはいえ、割合見知っているフランドル地方のルネサンスやゴシックアートの宝庫アルテの後に、まだ目にしたことがなかった現代アートのインスタレーション等々で脳がフル回転。
これからもアートを体感していきたい私にとって、ラストにふさわしい美術館とも思えました。ここも撮影不可だったので、自分の脳内写真しかないのが残念。

ミュンヘン最後の夜は市内にある、日本人にもおなじみのレーベンブロイビールの醸造所の付設ビヤガーデンで白ビールと肉料理とソーセージ堪能。

2017年

06月03日

(土曜日)

ウィーン最終日

最終日は午後3時まで別行動。
私は高い塔をみると登りたくなる習癖に逆らえず、シュテファン大聖堂の階段へ。343段はずっとらせん状の細い石段。目が回りそうになりながらなんとかてっぺんへ到着。快晴の空を見上げ市街地を見下ろし気分上々。

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そして、わが?デユーラーの「野ウサギ」を見るべくアルベルティーナ美術館へ。

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ちょうど始まっていたエゴン・シーレ展にはウィーン市内各所にポスターとなって張り出されていた自画像の他、アルベルティーナが所蔵する多くの素描も見られ、
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他にもクリムトの他にシュールレアリスムの作家たち(マルグリット、マックス・エルンスト、ポール・デルヴー、ダリ)やジャコメッティ、シャガール、ピカソ、の作品が思った以上に展示されていて、

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さらに現代作家のMaria Lassing や Eduard Angeli という作家の個展もみられ(しかもシニア料金!)至福充実の3時間を過ごすことができました。

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昼食は、スパイシーなモノが苦手な友人とはシェアできないケバブを一人ぱくついて、待ち合わせのペーター教会へ。友人は一人でモーツアルトハウスに行き、古い石畳の路地散策をしたそうです。ペーター教会では念願のパイプオルガン演奏をじっくり聴くことができました。

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